2017年10月16日

小さな蘭(2)ミヤマモジズリ

DVC00055 (420x560).jpg
<2017-09-17 長野県川上村>

【ミヤマモジズリ/深山文字摺】ラン科ミヤマモジズリ属(前テガタチドリ属)
 分布:中部以北〜北海道、四国 ブナ、シラビソ帯の林縁など
 草丈:10〜20cm
 花期:7〜9月
 花色:淡紅紫色(萼片・側花弁は細く尖る 唇弁は3裂)

きのこ研修の帰り道、川沿いの苔むした岩の上でこの小さな蘭を見つけた時は、驚いて思わず跪いてしまいました。 草丈8cmほどで、その花はもっと小さな小さな、それでも確かに蘭の形をした花でした。 

P9137270 (207x310).jpg花の付き方が曲線を描いているように見えるので名前にモジズリ(=ネジバナ:写真右)がついていますが、同じラン科でもネジバナの仲間ではなく、ミヤマモジズリ属(旧テガタチドリ属) なかなか見られない珍しい花ということで、私も初めて見ました。 

そんな時に限ってカメラを持っておらず、ガラケーはこの小さな花にピントがなかなか合わず、出発の時間も迫り…慌てて撮ったので、後ろの株と重なって2株が一本のように見えてしまっています。 (根元の2枚の葉の間から一本の茎が立ち上がって花序を付けています。)こんな出来で残念でした。 来年も出会えたなら、綺麗に撮ってやりたいものです。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
自然の造形と友に色合いにも心を打たれます。これは、その環境で生きていき子孫を残すための知恵の賜なのでしょうが、素晴らしいです。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2017年10月16日 07:30
◆鎌倉とんぼさんへ
 
 それに比べると人間は一番派手でもブロンドに青い目程で色合いには乏しいですね。 それだからこそ、自然の色合いに憧れて、装う楽しみを見出せたのかもしれません。

 今日はまた殊の外寒いですね。 どうかお風邪など召されませぬように…。
Posted by 山桜 at 2017年10月16日 11:29
 捩花の仲間かと思いましたら、違うのですね?
螺旋状に捻じれてはいないのかしら? 確かに葉っぱは全く違いますものね@@ こちらもまた可愛らしいこと^^
Posted by メダカの目 at 2017年10月17日 17:18
◆メダカの目さんへ

 一見捻じれているように見えて、よく見ると捻じれていないのです。 昔の人も騙されて名づけてしまったのですね。

 お花はもう終わりかけの上に濡れていて、おまけにピンボケで…実はネジバナとは異なる、とっても変わった形をしています! 来年こそ、ベストショットでお届けしたいです。
Posted by 山桜 at 2017年10月17日 19:34
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