秋の花々が少なくなってきた頃、実りの秋、草木の実がさまざまに色づきを増して来ます。 これから暫く、秋の実の色合いを追いたいと思います。 先ずは「あき」の語源ともなった赤き色づきの実から参りましょう。

<20015-09-07 狭山丘陵>9月の初め頃から少しずつ色き始めます。

<2017-09-18 狭山丘陵>大分赤くなりましたが未だ酸っぱいので殆ど鳥にも食べられていません。
【ガマズミ/莢蒾、蒲染など】レンプクソウ科ガマズミ属 落葉低木
(クロンキスト体系の分類ではスイカズラ科でした)
分布:北海道〜九州
花期:5〜6月
花径:5〜8o 白い小花が多数集まる 雄蕊が長く突出
果実:6oほどの卵形 9〜10月頃色づく 完熟果は甘い
葉:対生 6〜15cmの広卵形〜円形 浅い鋸歯 葉面凹凸
表面は脈上のみ有毛、裏面は腺・星状毛など多
語源:「神の酢実」「噛み酢実」「蝦蟇(ガマ)に似た葉で染め物用の木」「蝦蟇に似た葉の酢っぱい実」など
*染物に使うのは枝の部分で、実は食用(果実酒など)です。

<2016-10-22 狭山丘陵> 手前の一つだけ大きく異質になっている実は、ガマズミミケフシという虫こぶで、ガマズミミケフシタマバエに寄生されています。)

<2016-10-22 狭山丘陵> 赤い斑が入った葉が綺麗でした。

<2016-11-22 狭山丘陵>黄金色の葉になって、実に白い粉が吹く頃には甘くなって食べられますが、鳥との早い者勝ちです。

<2017-05-25 狭山丘陵>長いおしべが目立つ花
今まで沢山目にしてきたのに、写真を探したら満足なものが無くてガッカリでした。 ありふれた植物でいつでも撮れるという気持ちがいけないのかもしれません。 これからは気持ちを入れ直して身近なものからしっかりと観察に取り組みたいです。

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