<2017-12-02 むさしの自然観察園>


【ユキモチソウ/雪餅草】サトイモ科テンナンショウ属
サトイモ科特有の苞の中の付属体が真っ白なお餅、大福餅のように見えて美味しそうですが、毒草です。 この赤く熟した実も誤食すれば痺れや腫れ等の症状が出るとのことなのに・・・

こちらの株は引っこ抜かれた上に赤い実だけを食べ散らかしたような痕跡がありました。 一体誰が食べたのでしょう。 タヌキなどは、あのカブレる銀杏の実(種の周りの柔らかい部分)を好んで食べるくらいですから、口にするかも? 武蔵野市の住宅街の一角にある自然観察園での珍事でした。

人気ブログランキング ポッチと応援、宜しくお願いいたします。
若い頃、母に連れられて出掛けた呉服店で、「雪持笹」の図柄を見つつ、雪の重みに耐えながら、じっと春を待つ、静かで強い姿…と教えられたことを思い出します^^
横道逸れましたが、本当に何者の仕業でしょう? 最近は山に食料がなく、民家に下りて徘徊する猪や猿、狸にアナグマ、はたまた鹿なども増えてきているので、ユキモチソウには気の毒ですが、自然の理かも知れませんね。
最終的には動物に食べて散布して貰いたいので完熟すれば美味しくないながらも薄甘くなるそうで、未熟なうちは食べられないように毒(シュウ酸カルシウム等)で防御しているのですね。 赤い実だけ食べた動物は流石です。
しかしその未熟果の毒素は針状結晶で拷問のように下や喉を突き刺す激しい痛みが長く続くとか…想像するだに恐ろしい!
「雪持笹文様」素敵ですね。 仰る通り、音をすべて消し去りしんと鎮まる笹原に雪の風景が浮かびます。
根岸に「笹乃雪」という豆富懐石の料理屋さんがあって、そこの紋所がやはり「雪持笹紋」とか「笹の雪紋」とか言ったと思います。 確か笹の雪=絹ごし豆腐のことだったかと。
住宅地でも川沿いに山から動物がやってくるので、思わぬものが潜んでいるかもしれませんね。