2017年12月21日

ぶらり江戸散歩「月の松」清水観音堂

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国立国会図書館「錦絵で楽しむ江戸の名所」より

 上の写真の「月の松」は、2012年に150年ぶりに江戸時代の安藤廣重の錦絵にも描かれた、松の枝で満月を表した姿を復元したものです。 山桜も当時訪れて写真も撮ったのですが、探してもブログのどこにも残っておらず、どうやら例のごとく記事にし損ねていたようです。

 看板が邪魔な位置にあるわ(勝手な物言いですが)大勢の人で賑わっているわで、なかなか錦絵通りの構図にはなりませんでした。 松の枝振りも向こうの風景も随分違いますけれど、なかなか面白い試みであり、このような姿に松を育てられたのは大変なご努力の賜物と思います。 江戸っ子の心意気、今も生きるです。

 因みに「月の松」のある清水観音堂は京都の清水寺をを見立てたお堂で、この写真を撮りましたのも小さいながらも「清水の舞台」からです。

 二代将軍徳川秀忠公から上野の山を寄進された天海大僧正が、平安京と比叡山の関係に倣い「東叡山寛永寺」を開き、比叡山が京都御所の鬼門(艮=東北)を守るように、江戸城の鬼門の守りとし、上野の山に比叡山や京都の有名寺院になぞらえた堂舎を次々と建立された中の一つということですね。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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