2017年12月31日

「哀」より「愛」

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      光ふる窓辺にまどろむ君ありて 
        ねいきたしかむ日々ぞ恋しき  山桜

 拙い絵に今の思いを添えて、年末年始欠礼のご挨拶をお送りしましたところ、勿体無くも身に余る優しいお気持ちのこめられた歌やお便りなどをたくさん頂戴いたしました。 このように歌に歌で応えてくださる「相聞歌」での心のやりとりも嬉しく、ここに残しておきたく存じます。 お名前を伏せましたが、お断りなき掲載をお許しください。 
 
 逝きてなお想い重ねてある貴女の
           日々のいとなみ笑顔うれしき
 
 病む夫の寝顔に安らぐ君もまた
      美しき秋の絵画のごとし(逍遥・Mさま)

 ぬくもりを抱きて山路をゆく君の
      御身にやさしき木漏れ日そそぐ(逍遥・Mさま)

 思いつつ寝ればや人の見えつらむ
           夢と知りせば覚めざらましを

 また、或る方は、石蕗(ツワブキ)と杜鵑(ホトトギス)の花言葉を教えて下さり、
 「知っていて描かれたのですか?」
 「そうでないとすれば、神懸り的なものを感じます。」 
 とまでの仰せで、ちっとも知らずに描いた私も驚いてしまいました。

 ツワブキの花言葉:
 「愛よ甦れ」  「困難に負けない」 「先を見通す力」
 「いつも笑顔」 「謙遜」 「謙譲」

 ホトトギスの花言葉:
 「永遠にあなたのもの」 「秘めた恋」 「秘めた意志」
 「恥ずかしがり屋」 「永遠の若さ」

 どれもこれも、主人からのメッセージ、また、私から主人へのメッセージのように思え、一つ一つの言葉が何度読んでも胸に沁みて参ります。 

 最後の最後に「心からの愛」を伝えてくれて、ありがとう。
 花言葉での伝言もしっかりと受け止めましたよ。
 私の気持ちも受け止めてくれていますよね。

 「恥ずかしがり屋」の あなた、
 口下手だけれど、秘めた意志はとても強い、あなた
  ボブ・ディランの "Forever Young" が好きな あなた
 今も変わらず傍に居てくれて、ありがとう。


 多くの方々より沢山の温かい励ましをいただき、何とかここまでやってこられました。 心より御礼申し上げます。 またしても友達に会いに出かけたケロが帰ってきたら、沢山お喋りし好物を並べて盃を傾けながら、お蔭様で無事に歳が越せそうです。 

 皆さま、どうぞ健やかに佳き歳をお迎えくださいませ。   

                     山桜 拝


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ラベル:短歌 和歌 Kさん
posted by 山桜 at 15:32| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
神懸かり的なもの。。。私もそう思います。
私は全く言葉が出なくなり
お葉書が届いたこともお伝えできないほど
深く心に染み入りました。

今もまた、こうした物語を知ると
ますます何も言葉が出てこないです。。。

冬は本当に寒いですね。
お体をご自愛ください。
Posted by やゆよ at 2018年01月01日 22:47
今年もどうぞよろしくお願いします。
欠礼状の絵は淡く加工されていたのかな?
原画が素晴らしいですね。
原画展?で見てみたいです。
Posted by くさや at 2018年01月04日 01:04
◆やゆよんへ
 この冬は殊の外身体に堪えるように思います。
いつも他の人の幸せの為に心身を傾けているやゆよん、どうかご自分のことを先ず第一として、体調の回復に向き合って欲しいと心より念じております。
新しい歳がご家族さまの心の安らぎと共にありますように。
Posted by 山桜 at 2018年01月04日 13:14
◆くさやさんへ
 植物画はご存じの通り、原則原寸大なのでこの絵も結構大きく、家庭用の複合機ではスキャン出来ず、また華やかさは抑えたかったのでぼんやりと・・・など、いろいろ試行錯誤であんな風になりました。 締切が無ければ出来なかった仕事?です。
 また、落ち着いたら絵も書も再開したいです。 小さい頃からどちらもとても上手だったくさやさんも如何ですか? 私は、もうやりたいことを躊躇している猶予も制限も無くなりました。 つまり言い訳出来なくなったという訳です^^;
Posted by 山桜 at 2018年01月04日 13:30
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