日本に自生するフクジュソウの仲間は、
@フクジュソウ(福寿草)北海道、本州、四国
Aキタミフクジュソウ(北見福寿草)北海道
Bミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)本州、九州
Cシコクフクジュソウ(四国福寿草)四国、九州
4種類あって、その内キタミフクジュソウは北海道の一部、シコクフクジュソウは四国と九州の一部のみの自生、フクジュソウとミチノクフクジュソウの自生地は本州で重なっているので、この2つの内のどちらか調べる時は、萼片の長さを見るのだそうです。

達人は花色を見れば分かるそうですが、凡人は上から見ただけでは分かりません。

このように横から見て、萼片が花弁の長さの1/2より短いのがミチノクフクジュソウ。 殆ど同じかやや短いくらいなのがフクジュソウとのこと。 観察園ではミチノクフクジュソウしかみつかりませんでしたが、今年はフクジュソウを見たら、片端から横から覗いてみようと思います。


あちらからもこちらからも、むくむくと蕾を持ち上げて来ています。


このように花弁のうらが茶色っぽいのもミチノクフクジュソウの特徴らしいです。 萼片と紛らわしいですが、一番外側の短いものが萼片です。 一面咲きそろう日が待ち遠しいことです。

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ラベル:フクジュソウ ミチノクフクジュソウ
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旧暦のお正月頃に咲き出すことから、元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチソウ)などと呼ばれていたものを、江戸園芸ブームで盛んに改良品種が生み出された頃、おめでたいキャッチコピーとして「福・寿・草」を考え出した人がいたのではないでしょうか。
「節分草」「翁草」等も福寿草よりは地味ですが私の好きな花です。
ところで、福寿草と言ったらフォトのように出てくるものだと思っていましたが、こいう風に出るのは寒冷地だけなんだそうで、本来はもっと葉も出るんだそうです。
基本種以外にも沢山の園芸品種もありますけれど、やはり野に自生している姿を大切に残したいものです。
もう少し暖かくなると、急速に葉っぱが出て来て、まるで別の植物のようになりますね。 暖かい地方では、最初からそのように咲くのでしょうか? 暖地の方の情報をお待ちしています。