2018年02月18日

ミチノクフクジュソウ

 昨日の羽生選手の金メダルに因んで黄金色に輝く福寿草の話題です。

 日本に自生するフクジュソウの仲間は、
@フクジュソウ(福寿草)北海道、本州、四国
Aキタミフクジュソウ(北見福寿草)北海道
Bミチノクフクジュソウ(陸奥福寿草)本州、九州
Cシコクフクジュソウ(四国福寿草)四国、九州
4種類あって、その内キタミフクジュソウは北海道の一部、シコクフクジュソウは四国と九州の一部のみの自生、フクジュソウとミチノクフクジュソウの自生地は本州で重なっているので、この2つの内のどちらか調べる時は、萼片の長さを見るのだそうです。

P2110499ミチノクフクジュソウ (443x590).jpg
達人は花色を見れば分かるそうですが、凡人は上から見ただけでは分かりません。

P2110502ミチノクフクジュソウ (443x590).jpg
このように横から見て、萼片が花弁の長さの1/2より短いのがミチノクフクジュソウ。 殆ど同じかやや短いくらいなのがフクジュソウとのこと。 観察園ではミチノクフクジュソウしかみつかりませんでしたが、今年はフクジュソウを見たら、片端から横から覗いてみようと思います。

P2110504ミチノクフクジュソウ (210x280).jpgP2110503ミチノクフクジュソウ (210x280).jpg
あちらからもこちらからも、むくむくと蕾を持ち上げて来ています。

P2110500ミチノクフクジュソウ (210x280).jpgP2110501ミチノクフクジュソウ (210x280).jpg
このように花弁のうらが茶色っぽいのもミチノクフクジュソウの特徴らしいです。 萼片と紛らわしいですが、一番外側の短いものが萼片です。 一面咲きそろう日が待ち遠しいことです。 


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
“福寿草”・・・誰が名付けたのでしょう?
Posted by 鎌倉とんぼ at 2018年02月18日 09:04
◆鎌倉とんぼさんへ
 旧暦のお正月頃に咲き出すことから、元日草(ガンジツソウ)、朔日草(ツイタチソウ)などと呼ばれていたものを、江戸園芸ブームで盛んに改良品種が生み出された頃、おめでたいキャッチコピーとして「福・寿・草」を考え出した人がいたのではないでしょうか。
 「節分草」「翁草」等も福寿草よりは地味ですが私の好きな花です。
Posted by 山桜 at 2018年02月20日 22:07
わが家のは、福寿草でした。我が村の里山にも昔はミチノクフクジュソウ(少し違った種の福寿草)があったらしいのですが、乱獲されて無くなったのかもしれません。

ところで、福寿草と言ったらフォトのように出てくるものだと思っていましたが、こいう風に出るのは寒冷地だけなんだそうで、本来はもっと葉も出るんだそうです。
Posted by 玉井人ひろた at 2018年02月23日 16:46
◆玉井人ひろたさんへ
 基本種以外にも沢山の園芸品種もありますけれど、やはり野に自生している姿を大切に残したいものです。
 もう少し暖かくなると、急速に葉っぱが出て来て、まるで別の植物のようになりますね。 暖かい地方では、最初からそのように咲くのでしょうか? 暖地の方の情報をお待ちしています。
 
Posted by 山桜 at 2018年02月23日 19:51
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