熱帯の植物は、私たちの生活に馴染みのあるものの生きている時の様子や、殆ど見たことの無いような奇妙な姿なども見ることが出来、四季が無いような空間でも少しずつ咲いたり実ったりの変化が見られました。
【バナナ】バショウ科 大きくぶら下がる花序(ムラサキの大きな苞葉の中に段々に花が並ぶ、上の方には緑の未熟果が見える) 一つの花 一列に並んだ花
左【ゾウタケ/象竹】イネ科マチク属 世界最大の竹 筍は食用、材としても有用 地下茎は出さず叢生するので、筍は必ず株の外側に出る。
右【キンシチク/錦糸竹・金糸竹】イネ科ホウライチク属
漢名:蘇芳竹
ゾウタケよりやや細めな巨竹。 黄金色に緑の縦縞が入る。
【コエビソウ/小海老草】キツネノマゴ科
まるで小海老のように見える苞葉が目立ちますが、花もなかなか綺麗です。 キツネノマゴ科ですから、ハグロソウなどとも花の作りが似てます。 キツネノマゴのあの地味なぼさぼさの苞の部分がこんなに綺麗になっている訳ですね。
高尾で咲く小さな蘭の仲間たちとは異なる大きく艶やかな蘭の仲間
【パフィオペディラム】ラン科
袋状の唇弁が特徴で花形花色に変異が多く、世界的に愛好家も多数です。 この花型花色の多様さは、ドイツアヤメのそれにも似ているようで、園芸熱を感じます。
左【セント・ポーリア】 別名:アフリカスミレ
右【コーヒーの美】アカネ科 この真っ赤な実の中の白いタネを薫り高く焙煎してコーヒー豆にします。
【ヒスイカズラ/翡翠蔓】マメ科 英名:Jude Vine 和名この英名を直訳したのでしょうけれど、それ以外ないような独特な色合いのゴージャスな花です。 一つの花を見ればマメ科に納得です。
【ゴレンシ/五歛子】カタバミ科 英名:スターフルーツ
酸っぱくて余り美味しくないイメージでしたが、完熟して落ちていたこの実を摘まんでみると、甘い芳香が・・・このくらい熟せば甘くておいしいのかもしれません。 ヤドリギで懲りたのもあって、舐めてみなかったのが残念っ・・・て、植物園の実は拾ったり食べたりしてはいけません!
【カカオ】アオイ科
子供の頃、図鑑でこの木に直接なる実を見て、
「どうなってるの? 間違ってない?」
などと思ったものでした。 初めて本物を見た時もなかなか信じられなかったなぁ(笑)
カカオ豆からチョコレートを作る方法の展示もありました。
左【タコノキ】タコノキ科 幹から地面に伸びる気根がタコの足の楊よう。 アダンの近縁種。
右【パパイヤ】パパイヤ科 普通はとても高い所に実がなるのですが、矮性種のようで近くで見られました。
【ドンベヤ・ウォリッキー】アオギリ科 英名:ピンク・ボール
思わず笑っちゃうような変な名前は、この甘い香りの花手毬にはふさわしくないようですけれど、一度聞いたら忘れられないですね。 でも、ドンペイ・ウィッキーさんって覚えちゃいそうです。
【バンクシア・エリキフォリア】ヤマモガシ科バンクシア属 英名:ヒース・バンクシア
松ぼっくりみたいな花や実、葉っぱも松葉のようです。 エリキフォリアはエリカ属(ヒースの仲間)に似たという意味です。
【バンクシア・インテグリフォリア】ヤマモガシ科バンクシア属 英名:コースト・バンクシア
こちらも花は松ぼっくりに似ていますが、葉っぱは小さめのシャクナゲのよう。 インテグリフォリアは「全縁の」と言う意味で、鋸歯のある葉がほとんどのバンクシア科の中の少数派のようです。
【グレビレア】ヤマモガシ科
何と形容してよいか分からない不思議な形の花です。 蕾ももっと奇妙。 やはり、オーストラリアの動植物は他の地域と大きく異なりますね。
右【ケガキ/毛柿】カキノキ科 実は食用 材も有用
左【アマゾン・リリー】ヒガンバナ科 流通名:ユーチャリス、エウカリス 白い清楚な花は、花嫁さんのブーケなどに人気ですね。 今は、マンガ「ONE PIECE」の中に出てくる王国名と思う人多いかも。
父がインドネシアに赴任していた折、食事はなかなか口に合わなかったけれど南洋フルーツの大ファンになって帰国。 当時はまだ珍しかったドリアン、マンゴスチン、マンゴー、パパイヤ、などの話を聞いたり、時には買って来てくれて食べ方を教えて貰ったりしていたので、私もこれらの果物(ドリアンを除く)に親しみを感じて育ちました。 また井の頭公園の温室に熱帯植物やカンムリ鳩を見に行くのも楽しみにしていましたので、大人になってまた、このような熱帯植物園にご縁が出来たことを嬉しく思います。
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バンレイシもなっていて写真は撮ったのですが、逆光で何だか訳が分からない感じだったのでご紹介は割愛しました^^; コーヒーの実は、焙煎前に寝かしたり発酵させたりもするようですね。 シルバースキンをきちんと取らねばいけないとかメンドクサイ感じですが、流石くさやさんですね!
食は育ちと関わっているので面白いですね。私の祖父がくさやが好きで小さい頃から食べていたので今でも大好物です。(ドリアンがダメだとくさやはどうかな?)
家の父はエンジニアだったので多分技術指導か何かで行っていたのだと思いますが、反スカルノ大統領のクーデター事件では、ライフルの銃口をこめかみに当てられて、これで最後だと思ったそうです。 人に歴史ありです。
「くさや」は美味しいと思いますけれど、家で焼くのはちょっと・・・ ドリアンは最近余り臭くなくなったとか?