

東寺真言宗「地福寺」

向かって右の広い敷地が藤村のお墓、左の小さな敷地が静子夫人のお墓です。 簡素閑居を愛した藤村の気持ちに沿っているものかは分かりません。 墓石はとても素朴でした。
また梅の古木の枝の支柱がお墓の中に何本も突き立てられているのを痛々しく感じましたが、この梅たちを愛した藤村は喜んで支えているのでしょうか。 故人は直接何も答えてくれないことは痛い程感じております。 故人と共に生きた者が故人の声を感じて行動せねばと思います。
大磯の町を愛し先に訪れた終の棲家に転居の2年のち、小説『東方の門』を執筆中に脳溢血で倒れ、
「涼しい風だね」
の言葉を残して71年の生涯を閉じた藤村は、このお寺の梅の古木の花々を愛し当地に葬られることを望んだとされています。 (本当は寺の境内ではなく海の見える南斜面に・・・と望んだとも。)
藤村の没後30年、静子夫人はお一人で過ごされたのですね・・・準えるなど恐れ多いことですが、わたくしもこれから先の生きてゆく道に思いを馳せました。


紅白の梅に混じり、早咲きの桜が満開でした。 早咲きで河津桜に似ていますが少し色が濃いようです。 花期が長いので咲き始め〜散り時で色が変化するのかもしれません。 どちらにしても、寒緋桜X大島桜の系統に思われます。 (つづく)

人気ブログランキング
拙ブログを訪れて下さりありがとうございます。
足跡代わりに1クリック応援賜れれば幸いです。
【神社・仏閣の最新記事】
- 戸倉城山・光厳寺〜広徳寺
- 戸倉城山〜光厳(こうごん)寺
- 高尾 長房白山神社
- 秩父・水潜寺(破風山つづき)
- 官ノ倉山 と 周辺 (4)北向不動・八幡神社・小川町
- 官ノ倉山 と 周辺 (2)三光神社・天王沼(池)
- 千葉 照葉樹の森 八幡神社の新年お飾
- 大船観音
- 鎌倉 常楽寺 北条泰時・木曽義高・大姫の墓所
- 粟船山 常楽寺 その3(鎌倉)
- 粟船山 常楽寺 その2(鎌倉)
- 粟船山 常楽寺 その1(鎌倉)
- 国宝 聖林寺十一面観音菩薩立像展
- 六甲山(弓弦羽山)・御影石の由来
- 自凝(おのころ)島神社
- 伊弉諾神宮(2)境内
- 伊弉諾神宮(1)鳥居〜本殿
- 「花祭」甘茶と蓮根
- 奥多摩不思議空間(4)カモシカの守る小河内神社
- 奥多摩の不思議空間(1) 大寺山