2018年03月10日

「食虫植物」

 高校の生物の先生が食虫植物界のレジェンド?上から読んでも下から読んでも「清水清」先生だったこともあって、食虫植物に興味を持って集めて育てていたこともありました。 夢の島熱帯植物館で食虫植物研究会の柴田千晶先生の講座があると知り、弾む気持ちで参加して来ました。

 講座内容や写真などの引用は許可を得ていませんので控えますが、興味のある方は柴田先生監修のHP
 「食虫植物の世界へようこそ」をご覧ください。 補虫の様子の動画もあります。

「食虫植物」は自分でも葉緑素を持って光合成をしていますから、「虫」は彼らにとって主食ではなく「おやつ」であり、主に開花や結実などのエネルギーを使う時の栄養補給に使われるのだそうです。

「食虫植物」は、例えて言うなら有袋類のように色々な科を跨いだ一つのカテゴリーで、補虫方法も様々、中でも良く知られているのは下の3種の補虫法でしょう。

「粘着式補虫法」
P3101599 (210x280).jpgP3101573ナガバモウセンゴケ (210x280).jpg 
P3101574 (210x280).jpgP3101600 (280x210).jpg
【ナガバノモウセンゴケ】モウセンゴケ科 絶滅危惧II類(VU) 
 日本在来種は北海道の一部と尾瀬ヶ原に自生地が残る。
 葉の表面には長短の粘り気のある蜜腺が密生し、虫がかかると更に粘液を出しながら葉先から丸まって虫を絡め捕り、徐々に消化吸収していきます。 

P3101567ムシトリスミレ (210x280).jpgP3101602ムシトリスミレ (210x158).jpg
【ムシトリスミレ/ピンギキュラの仲間】タヌキモ科
 これは外来種のムシトリスミレの仲間です。 こんなに綺麗な花を咲かせていますが、粘着式の葉で虫を捕まえ消化します。 姿は一見似たようですが、スミレの仲間ではありません。 くさやさんが何十年か前に皇海山庚申山でみつけた「コウシンソウ/庚申草」は、この仲間の日本固有種です。 高山の崖の上などでしか見られないので、個人で発見するのは難しいとのこと。 くさやさん、流石ですね!


「とじ込み式補虫法」
P3101598 (440x330).jpg
【ハエトリグサ/ディオネア】モウセンゴケ科
 別名:ハエジゴク  南アメリカ原産 
 ツケマツゲバッチリ女子の目にも、獣を捕えるワナにも見えます。 そうか、マツゲ女子の目も、男子を捕えるワナなのね・・・。
 マツゲのような縁の毛とは別に葉の内側生えている感覚毛に、2回または2本以上に同時に触れると、約0.5秒で葉を閉じ、更に縁のマツゲが外側に開いて二枚の葉を密着させて虫を閉じ込め、消化吸収していきます。 写真はガラス越しなので霞んでいてスミマセン。



「落とし穴式補虫法・地上型」
P3101551サラセニア・プルプレア (210x280).jpgP3101580サラセニア (210x280).jpg
【サラセニアの仲間】サラセニア科
 和名:ヘイシソウ(瓶子草) 補虫袋は地上を這う茎から立ち上る。 奇妙な補虫袋からは想像できない美しい花を咲かせますが(上の写真は蕾)、花茎が非常に高く伸びるので、補虫袋と一緒に写真に収めるのが難しいです。 花が咲く頃に再訪できるといいのですが。

「落とし穴式補虫法・空中型」
P3101579ウツボカズラ (443x590).jpg
P3101578ウツボカズラ (440x330).jpg
まるで派手な模様の洋式トイレ? 蓋の裏には虫を誘う蜜腺があり分泌物を舐める⇒虫はふらふらして縁で足を滑らせる⇒内壁はつるつるして登れない⇒消化液とされる分泌物の溜まりに落ちて消化吸収されるという、どうしても逃げられない算段になっているようです。 若し虫が我が身だったら、恐ろしい・・・。 

P3101564ウツボカズラ (210x280).jpgP3101565ウツボカズラ (210x280).jpg

P3101576ウツボカズラ (210x280).jpgP3101575ウツボカズラ (280x210).jpg
【ウツボカズラ/ネペンテスの仲間】
 熱帯ジャングル〜山地〜3000m級の高山まで沢山の種類が存在しています。 ご近所では外植えで大きな袋を沢山ぶら下げていますが、日本でも栽培が容易な種類なのでしょう。 下の方と上の方で袋の形が違うそうで、私には未だどれがなんという種類か分かりません。 これから少しずつ勉強していきます。


その他にも、こんな可愛らしいウサギ形の花を付ける食虫植物も展示されていました。
P3101570ミミカキグサ (210x280).jpgP3101601ミミカキグサ (210x280).jpg
【ウサギゴケ】ミミカキグサ科
 日本のミミカキグサの仲間で、同じように湿地の地上を這う茎に補虫嚢を持ち、ミジンコなどの水生生物を捕えます。 南アフリカ原産、繁殖力が強くニュージーランドでは駆除対象外来植物だそうです。

 なにやら、皇海山⇒庚申山⇒コウシンソウ⇒食虫植物という、ちょっと楽しい罠に嵌ってしまったようです。


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posted by 山桜 at 20:00| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 職場にも食虫植物マニアがいて、職場の片隅で、サラセニアやモウセンゴケを育てています。
 30年近く前に見たコウシンソウは、庚申山の岩場の群落だったと記憶しています。
Posted by くさや at 2018年03月13日 23:26
◆くさやさんへ
 皇海山の記事にコメント頂いたので、思い違いしてしまったようですみません。 庚申山が発見された庚申山で出会えたのですね。 岩場を登ったか下ったのですか? 30年近く前・・・若いっていいですねぇ 
Posted by 山桜 at 2018年03月14日 19:43
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