2018年05月02日

白く香る花の季節

 まだ初々しい新緑の森や山を歩くと、ふいに薫風に足を止められ振り返ることがあります。 
「あ、この懐かしい香りは何の花だったろう?」
毎年の事なのに、殆どは直ぐには思い出せず色々な花が脳裏に浮かびます。

 今年も山の中でフルーティな甘い香りの正体を探すと、斜面で丁度顔の高さ辺りに咲いていたのは、

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【ホオノキ/朴の木】

 ホオノキでした。 この花を見れば、思い出す懐かしい面影があります。 泣きそうになって空を見上げれば、青い空に若葉が透けて風に揺れていました。 若葉の君、そんな葉陰から私を見ていて、ずるいなぁ

高い梢から目線を下げると、里山の初夏を告げて群れ咲くのは、
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【ヒメウツギ/姫空木】

♪卯の花の匂う垣根に・・・ とうたわれますが、鼻を近づけても余り香りはないような・・・。 それでも沢山の小花をつけて揺れている様子は、いかにも良い香りが立ち上るように見えます。 この季節、柑橘類など他のいい香りが漂ってくるのを、卯の花の匂いと思い違えた可能性もありでしょうか?

こちらがその薫り高い柑橘類の一つで、里山に多い、
P5021437ユズ (443x590).jpg
【ユズ/柚子】
葉柄に翼があって、するどい棘があります。 アゲハの幼虫が隠れているかも。

アゲハといば、チョウチョの形の白い花が丸くなって咲く、余りにも可愛らしいこの子は、
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【ヤブデマリ/藪手毬】
 蝶手毬だったら、ピッタリなのに、どうして藪なんてつけたのかなぁ

ハチミツのような甘〜い香りはどこから・・・?と、鼻をクンクンさせて辿りついたのは、
P5021528ガクウツギ (443x590).jpg
P4281103 (440x293).jpg【ガクウツギ/額空木】
 別名: コンテリギ/紺照木 青緑ともいうような他とは違う葉の色が目立ちますが、日当たりのいい場所だともっと紺色が増します。 花の形からミッキーマウスの木などと呼ぶ人も居ます。

ガマズミは未だ固い緑の蕾でしたが、小葉ガマズミのほうはご覧のように満開でした。
P5021475コバノガマズミ (440x330).jpg
【コバノガマズミ】
やがて酸っぱい真っ赤な実をならせます。 ほんのりピンク色がかる所に、後の赤い色素が隠れているようで奥床しい。

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【ヤマボウシ/山法師】
 比叡山から白衣に光を集めて降りてくる山法師たち!

 ああ、白い花、白い花に、なぜこうも惹きつけられるのでしょう。 白い花が大好きだった人、私と一緒に今年も見ていてくれていることでしょう。

 この日、大切な先生のご主人様がご逝去されたことを知りました。
白い花々を手向け、慎みて心よりご冥福をお祈り申し上げます。


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posted by 山桜 at 19:53| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ホウノキの花???そうなんですね。私の知ってる「おおやまれんげ」と同じでしょうか。そうそう…このページを見て「田うえ花」とお隣さんが言ってたお花の名前はウツギとおもいだしました。「ウツギ」っていう名前にひかれて買ったような記憶があるのです。
Posted by 山口ももり at 2018年05月07日 09:50
◆ももりさんへ
写真でお花だけみたら、良く似てますけれど、オオヤマレンゲは深山に咲く希少種で、朴の花より小さくて俯いて咲きます…と言いつつ、未だ自生地で見たことのない憧れの花です。
このヒメウツギの数週間後に咲くのがウツギですが、この時分に咲く白い花を総じて「卯の花」と呼ぶこともあるので、「田植花」もその土地により違うかもしれません。
京都は山城の方が豪雨のようでしたが大丈夫でしたか?
Posted by 山桜 at 2018年05月07日 18:17
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