「今年は何だかムラサキ科に縁がある?
そういえば、ヤマルリソウにも沢山会えたなぁ」
と思い出し、蕾〜花後の果実までもう一度まとめてみました。
<2018-04-08 青梅丘陵>

【ヤマルリソウ/山瑠璃草 Omphalodes japonica 】
ムラサキ科ルリソウ属
別名: ヤマウグイス、ヤガラ
学名の Omphalodes は omphalos(へそ)+ eidos(形)
「へそ形?」 最後の写真を見て頂ければ納得です。
<2018-03-29 奥多摩・馬頭刈山>

馬頭刈山の林縁で未だ固い蕾を持ったこのようなロゼットを沢山見て、翌週には下の右の写真のように開花が見られました。
<2018-04-06 馬頭刈山>


<2018-02-24 高尾山>


まだ寒い高尾山2月末の開花は、葉が寒さで赤みを帯びた霜焼色、花序も伸び出さず地際で咲いた花色は薄め、咲くときに霜か凍結か? 何かでいじけてしまったのか潰れた形の花もありました。
<2018-03-31 高尾山>

この石垣の大株は、登って来た人々の目の前なので、今年も大勢の人の歓声を浴びたことでしょう。
<2018-03-31 高尾山>

<2018-04-08 青梅丘陵>


咲き始めは薄ピンクで段々と色濃くなり瑠璃色に染まっていきます。
<2018-04-28 高尾山>

花が終わると、花弁に隠れて目立たなかった萼片が伸びだし、長く伸びた花序に笠のように連なって地面にうつ伏せになります。 このような状態は、目立たないので咲いていた場所を覚えていて探さないと、見つけ難いかもしれません。
この俯せの笠たちをひっくり返してみると・・・ビックリ!!


私には「蛸の吸盤」のようにも見えますが、この真中が凹んだ果実の様子を「へその形」と見做しての学名なのでした。
「ムラサキ科の果実が面白い!」 シリーズ化? 花後の観察を続けてご報告しますね。

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