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パウロの森で伐倒した丸太にロープを付けて運んで、また丸太の山に戻る途中、先輩が突然木の根元を指差して、
「あっ、こ、これは、XXXXXXX!?」
標題の名前を仰っていたのだと思いますが私には良く聞き取れず、ナニナニ?と指差された所に近づくと・・・
Σ(゚д゚lll)ノノ ナナナ、ナニこれ〜〜??
マメザヤタケ/豆鞘茸 クロサイワイタケ科マメザヤタケ属
まるで埋められた地面を突き破って、ニョキニョキと付き出した手の指のよう・・・怖すぎです。 指?の先が割れているものは、ミイラが笑っているようにも見えて不気味・・・でも、ちょっとユーモラスで可愛いかも。
この仲間のきのこは、世界中に分布していて英語圏では "Dead man's fingers" 「死者の指」と、そのままズバリの名前で呼ばれているのだそうです。 和名は「マメザヤタケ/豆鞘茸」おまけに、クロサイワイタケ(黒幸茸?)科と穏やかで、ホッとしました。 見付けたら何か良いことあるのかな? 頭に「黒」が付くのがちょっと気になるけれど
<追記>
サイワイタケ(幸茸)とは、マンネンタケ/万年茸=レイシ/霊芝 のことで、これが生えてくるのは瑞兆とされています。 黒幸茸は、私には余り近い仲間には見えませんが、どこか似ていなくもないかしら?
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初めてしりました。もちろん毒キノコですかね。
私もこの日初めて知りました。 手元の厚いきのこ図鑑を見ても、可食とも有毒とも記載はありませんが、食欲は湧きませんよね。 この属は未だ研究が進んでいないようです。
ちなみに、私の図鑑には「クロサイワイタケ科マメザヤタケ属」のキノコと記載があり、「マンネンタケ科マンネンタケ属」の霊芝とは別種のキノコとなっていました。
外国のこの仲間では肌色で指先も尖っていて本物の指に近いものがあるようで、若し遭遇したら思わず悲鳴を上げてしまいそうです。 余りにも心臓に悪いので直リンを貼るのは控えます。 ご興味あれば、ご検索ください。
仰る通り、
サイワイタケ=マンネンタケは、ヒダナシタケ類 タマチョレイタケ科、
クロサイワイタケは、子嚢菌類 クロサイワイタケ科に分類される、全く別の仲間のきのこです。(山渓カラー名鑑・日本のきのこ図鑑・増補改訂新版より)
それなのに、近いような名前が付いているのが不思議に思えたのですが、枯れ木や木の根元から伸びてくる様子が、どこか似通っているからなのでしょうか?
「きのこ」って美味しくて食べられるものと毒のあるもの、見た目の特徴が目を引くもの、それ以外、分からないもの、名前もないものがいっぱいあるのだそうで、幾ら分厚い図鑑をひっくり返しても名前が分からないことが度々あります。
「このきのこは、食べられますか?」
と聞くと、
「どんなきのこも一度は食べられるよ」
と答えが返ってきます。
美味しいか毒か、命を懸けて判別してきたんですよねぇ