
自然観察ランキング
「テイカカズラ と キジョラン」と書くのと「定家蔓 と 鬼女蘭 」と書くのとでは、なんと受ける印象が違うのかと自分で書いてみて、今更ながら驚いています。 それほど、この植物の命名は印象深さに基づいたものなのだと改めて思います。
などと書いておきながら、名前の謂れは先入観が出来てしまうので別の機会にでも書くとして、これまでも折々の姿はご紹介して来ましたが、先ずはこの2種の冬の印象的な姿をご覧ください。
テイカカズラ/定家蔓 キョウチクトウ科
熟し切って弾け、タネを放出し出した実

こちらは秋の実の姿
キジョラン/鬼女蘭 キョウチクトウ科(旧分類ガガイモ科)
熟し切って弾け、タネを放出し出した実

同じく秋の実の姿
先輩から頂いた実の中を見みようと割ってみたら、あっという間に次々とタネが噴出して来て、さぁ大変! 飛んで行かないように息を堪えて、急いで撮影しました〜💦


綺麗に並んでるなぁ・・・と思って接写する内にも・・・

空気を孕み、むくむくと膨らみ盛上り・・・

次々と綿毛つきのタネが飛び出して来ます。

生まれたてのキジョランのタネ ふわふわです〜なんて綺麗なのでしょう

こちらは舞い飛んできたものを拾ってきたテイカカズラ(左)とキジョラン(右)のタネです。

キジョランの種髪(綿毛)の方が少し長くて、やはり捻じれている為にふわふわ感が強いようです。 鬼女は白髪を梳ることも無く・・・ということかな。 そのような荒れた雰囲気は感じず、ウットリ見惚れていますけれど、「モヤモヤの方が鬼女」で、覚えやすくはありますね。

テイカカズラの綿毛は素直な直毛で張りがある感じ。 お公家さんは御髪の手入れが良い、と覚えましょうか。

下についているタネをはっきり撮りたいと思っても、静電気でくるりと回ってしまい難しく・・・

キジョランの方がついに綿毛が取れてしまいましたが、これでタネの形が全く違うことがお分かりと思います。 テイカカズラの方はタネの形も真っ直ぐ細長く、キジョランの方はヘラかおさじのような形です。
タネを手に入れた以上、播いて育てずにはおれません。 また仲間が増えて、ますます我が家の腐海の森は深く・・・楽しさ倍増です


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古文書教室、ご一緒出来たらどんなに楽しいことかと、いっそ引っ越してしまいたい気持ちになりますが、ケロ曰く、京都の人は余所者に厳しいよ〜とのことで、やはり東の片隅で生きていくのが身の程と弁えておきます。
定家蔓の由来のこと書き始め、色々なことを改めて知ることができ、今後のお客様の解説にも違う熱が入りそうです^^:
素晴らし過ぎ-☆彡 リアリティー溢れる生きもののの実態を伝えて
下さり、有難うございますm(_ _)m
この時は、もう本当に、目の前でみるみる綿毛が膨らんで飛び出して来てしまい、慌てて息を堪えて撮ったんですよ〜 動画で撮れば良かったですね。
大体は高い木の上からぶら下がっていることが多いので、こんなに近くで観察することが出来たのも、優しい先輩のプレゼントのお蔭で、ありがたいことです。
定家蔓の実の鞘を見て、以前から抱いていた疑問が
わいて来ました、僕も里山で定家蔓の実を見た時。何故かビーンズとかバニラとかの単語が頭に浮びます、料理番組の影響でしょうか、今迄、あまり忍冬。唐草模様。定家蔓を区別して見た事が無く勉強に成りました、鬼女蘭は里山にも有りますか。
初めまして!
ようこそ拙ブログへお越しくださり、コメントありがとうございます。
バニラ・ビーンズはラン科のバニラの実と種ですね。発酵させると更に甘い香りが強くなります。 熱帯植物園等で実物が生っているを見ることが出来ますよ。 このブログにも載せたことがあったかもしれません。
スイカズラ、テイカカズラ、キジョランは、それぞれ科も違う植物ですが、蔓性としての個性を比べると面白いですね。
どちらの地方にお住まいか分かりませんが、キジョランは常緑で暖地性なので、関東地方以西の照葉樹林内か林縁を探してみてください。 確実に沢山見られるのは、東京近辺なら高尾山です。