
自然観察ランキング
足元のスミレを追いかけている内に、サクラもどんどん咲き進んでいて、日々開花状況と追い駆けっこです。
<2019-03-18 狭山丘陵>

カンヒザクラ/寒緋桜 バラ科サクラ属
Cerasus campanulata (Maxim.)
若しくは Prunus campanulata (Maxim.)
日本では沖縄、世界では台湾、中国南部、東南アジアに自生の野生桜です。 真っ赤な花色、開ききらない莟んだ姿で、余り桜らしくない雰囲気ですが、近年人気の色々な早咲き種の交配親となっています。 河津桜、オカメ桜、陽光など、早咲きの所、花色の赤みの強い所が親譲りの性質です。




普通は左のように花弁まで赤みが強いのですが、右のお寺の境内に植えられていたものは、花弁の色が薄くて少しふんわりとしていました。 他の桜と自然にか園芸的にか交配したものかもしれません。
<2014-03-30>

大分古い写真を引っ張り出しました。 こちらでは風に吹かれたか、結構開いて所謂桜っぽい風情に咲いていました。 挿し木や取り木で殖やしたのではなく、実生の野生種の場合、よく見ると少しずつ性質が異なっていて面白いものです。
桜にも色々ありますね〜個性的な濃い色ですが、このところ、交配親としての活躍が目覚ましいです。