自然観察ランキング
今年はなかなか花を見られずにいたアケボノスミレに、三ツ峠山でやっと出会うことが出来ました。 前日の父の月命日に合わせてお墓参りしたお礼に、Kさんからの月命日プレゼントかな
<2019-05-19 三ツ峠山>
アケボノスミレ/曙菫
Viola rossii(植物採集家ロッシーの名に因む)
この澄んだやや透明感のある淡い赤紫色の花から「アケボノ」夜明けの空の名を頂いた美しいスミレです。 花はスミレの仲間の中では大きい方で、花弁に丸みがあるので、ちょっと園芸種のビオラ・パンジーにも似ています。
花は、葉が開ききる前に咲き出すので、ピンク色のエイザンスミレの花と見間違えて見逃されるようで、前を行く誰も気づかず通り過ぎてしまい、呼び止めて知らせたい衝動に駆られます。
こちらが直ぐそばに咲いていたピンク系のエイザンスミレ。 葉は切れ込みがあるので直ぐに見分けがつきますが、花だけ見たら、ちょっと似て見えるかもしれません。
とは言え、やはりこの淡い赤紫色は独特の個性を放っています。
後ろに見えるタチツボスミレの青紫色の花と比べてみてください。
全体の草姿。 スミレサイシンの仲間の柔らかさ嫋やかさを感じます。
蕾の内は赤紫色が更に濃いので、見間違うことは無い代わりに、目立たず見つけづらいかもしれません。
スミレの特徴である、萼の後ろに突き出た距の部分は、太平洋側山地に多い(よって山桜が良く目にする)ナガバノスミレサイシンと同じで丸いお団子状です。
展開前の葉の様子。 蕾はありませんでした。
展開しきった葉の様子。 綺麗な心形で表裏に微毛あり。 このように葉が展開しきってしまった株は、残念ながら、もう今年の開花はありません。
【山川・自然観察の最新記事】
- 薬師岳花紀行(21)雨中下山→吉峰温泉
- 薬師岳花紀行(20)山・ビール・太郎ラーメン 乾杯!
- 薬師岳 花紀行(14)薬師岳山頂からの展望
- 薬師岳 花紀行(13)ケルン→薬師岳山頂
- 小さな盛土穴たくさん・・・何!?
- '24年7月 高尾山 稲荷山コース(3)
- '24年7月 高尾山 稲荷山コース(2)
- '24年7月 高尾山 稲荷山コース(1)
- 奥多摩秘境の会 6月(4)
- 奥多摩秘境の会 6月(3)
- 奥多摩秘境の会 6月(2)
- 奥多摩秘境の会 6月(1)
- 低山はいかい「東京の林地〜金比羅尾根」(2)
- 北山公園 花菖蒲
- 玉原高原 ブナ平(3)
- 玉原高原 ブナ平(2)
- 玉原高原 ブナ平(1)
- '24年6月 高尾山 小仏城山コース(2)
- '24年6月 高尾山 小仏城山コース(1)
- 入笠山から360度パノラマ展望(2)