2019年07月05日

明石探訪(3)妙見社



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丘の上の明石神社から少しずつ坂を下って進むと、海風に向かって一心に祈る像・・・尊いお姿に思わず手を合せてしまいました。 そしてそのお隣には、十字架を頂く教会が・・・ お互いを尊重し「和を以て貴し」 或る意味、日本らしい風景と言えるかもしれません。
P4300595大聖寺 (207x310).jpg P4300596上ノ丸教会 (207x310).jpg
世界平和祈願 日蓮大聖人 像   明石上ノ丸教会

どちらも真新しいのは、やはり大震災後に再興されたからなのでしょう。 神戸の街並も新しい建築物が多くて、頭の中の神戸のイメージとは違っていましたが、街が一新される程の・・・こちら在住の知人お話によれば、もう思い出したくない辛く悲しい大災害、地域全体からいつも平和を祈り続ける気持ちが伝わって来ます。

やがて緩やかな曲り角に差し掛かると、濃淡紅色満開のツツジの花に囲まれた心惹かれるお社が見えました。
 
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わぁ〜妙見さまです! 何やら手招きしてくださっているような・・・。 これはとても素通りできません。 お招きに誘われて参拝させていただきました。

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こちらは被害が少なかったのでしょうか・・・それとも丁寧な再建がなされたのでしょうか・・・古い面持ちのままのように見えました。

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力強い扁額の書・・・大光山嗣法第三十五 僧正日陵書
調べると、日蓮宗の大本山大光山本圀寺のお聖人でした。
本圀寺は鎌倉の松ケ谷から遷って来たのですね。

今はこうして後日検索ができるので、知らなかったことばかりのところ、勉強になりました。

神社の鳥居を潜った筈が、先程手を合せた日蓮さん縁のお社だったとは・・・。 こういう時は、何かのご縁に引かれるままに進むが一番。

あれあれ、この風景の既視感は・・・「千と千尋の神隠し」でハクが走り抜ける花園の中に迷い込んだようでした。
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お社の天井には「妙見宮」「妙見大菩薩」沢山の提灯が下がり、扁額には「開運殿」とありました。

ご祭神:妙見尊(開運妙見大菩薩)
    妙見さまは、北辰(北極星と北斗七星)であり、
    天之御中主神と同一とされ、方位・運命守護、
    信奉者の運勢を切り拓いてくださる尊神様。

こちらの妙見尊さまは、島 左近(あの石田三成に禄の半分を以て懇願され、遂に家臣になったと伝わる猛将)の守り本尊「妙見大菩薩玄武像」で、島家の後裔により奉納されたと伝わっています。

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お招き下された妙見さまとのご縁にありがたく、大切なケロの為に祈願をば・・・。 そして、もはや何処に付けられていたか記憶が定かでない、開運殿の紅葉のご紋とは別のこちらのご紋は一体・・・「十六八重菊」は皇室のご紋、その中に「八重桔梗」もっとよくご由緒など見て置くべきでした。 ネット検索でもこれぞという記載はヒットせず、謎はまたの機会にとっておきましょう。 検索に出てこない謎って、嬉しいなぁ

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ゆっくり妙見さまとお話して、清々しい気持ちで階段をおりていくと、門の真ん中の不思議な石像に目が留まりました。

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亀さん? いや重い物を背負っているのですから「霊獣・贔屓」でしょうか? 石鉢だったかな?を背負っていました。 ああ、用途が何だったのか・・・もう覚えていません。 なんでもサッサと記録しておかねばいけませんね。 まぁ、「又おいでなさい」という有難いお沙汰かもしれません。

あ、でもでも、「ニセカラクサケマン」のように、情報をお寄せいただけたら、もうそれはそれで大変嬉しいです! 上記の「十六八重菊・八重桔梗紋」についても同様に、ご存知の方は、どうぞよろしくお願いいたします。

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「妙見社」縁起

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お隣の日蓮宗・本松寺(ほんしょうじ)さん

妙見社は、元はこちらの本松寺が、元禄四(1691)年に船上(ふなげ:船上城の天守閣?は、今は明石城の巽櫓になっていると先日書きました、あの船上が再び登場)より、この地に遷った折に鎮守社として創建され、あの明治の神仏分離令により別れ別れにされたものの、今でも関係は結ばれているそうです。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 旅・町歩き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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