2019年07月11日

ニセカラクサケマン



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「明石探訪」で不明植物調べを後回しにして先を急いで書いていたら、ブログ仲間の玉井人ひろたさんから早速、名前を教えて頂いたのが、この「ニセカラクサケマン」という、ヨーロッパ・北アフリカ(地中海沿岸)からの帰化植物でした。

<2019-04-30 明石市上ノ丸>
P4300580ニセカラクサケマン (440x660).jpg
ニセカラクサケマン/偽唐草華鬘 ケシ科カラクサケマン属
学名:Fumaria capreolata
英名:White ramping fumitory
原産:地中海沿岸
花期:4〜10月
用途:アルカロイド採取
日本初確認:1987年沖縄県うるま市

P4300581ニセカラクサケマン (440x660).jpg
全体の柔らかさ、白みを帯びた葉、花序の付き方などは、ムラサキケマンの白花「シロヤブケマン」に良く似ていますが、花の先が殆ど開いていないように見える所は「ケマンソウ」や「コマクサ」に似ていました。

P4300582ニセカラクサケマン (440x660).jpg
何より変わっていたのは、蔓性で他のものに絡まって大きく株を広げていたところです。 私が見たのは、何株かの合体かは不明ですが、1m四方程に広がり絡み付いていました。

P4302334.JPG
大きく丸い萼片!?
ムラサキケマン等のキケマン属には見られない特徴です。 キケマン属の萼片は細い糸状で殆ど目立たず・・・というか、ちゃんと確認したことがないくらい、存在感がないのですが、こちらでは、まるで、冠の耳飾り(「緌(おいかけ)」*)のように立派な萼片が付いていました。

萼片は、緑色の花柄の付根の円い半透明の部分、距つきの細長い花筒を両側から挟むように付いていますが、お分かりでしょうか?

*緌おいかけ:冠の左右耳の上あたりに付けるもので、馬尾毛で作った半円形のもの。冠をかぶりとめる緒の端の房が形式化されたものという。武官警固の時に用いるもの。

P4300583ニセカラクサケマン (440x660).jpg
切れ込みの深いタイプの葉と蕾
図鑑によると、クレマチス属のように葉柄で絡まるのだそうですが、そこは確認しておらず残念。

比較の為に、似た植物を載せておきます。
P3261794ムラサキケマン (210x280).jpg P3261793シロヤブケマン (210x280).jpg 
ムラサキケマン     シロヤブケマン
ケシ科キケマン属
シロヤブケマンはムラサキケマンの白花で、ムラサキケマンの群落の中結構混じって比較的良く見かけます。 ニセカラクサケマンの花と色合いは一番似てますね。

P4301246ムラサキケマン (210x280).jpg DVC00710ケマンソウ (210x280).jpg
ムラサキケマンの実     ケマンソウ/華鬘草
ムラサキケマンの実は、ヒラヒラの短冊みたい、ニセカラクサケマンの実は、丸く黄色く熟すのだそうです。
ケマンソウ、これこそ〇〇ケマンの仲間の大元で「鯛釣草」の別名で流通する堂々たる園芸種となっています。(白花もあり) 

DVC00746ジロボウエンゴサク (210x280).jpg P3261792エゾエンゴサク (210x280).jpg
ジロボウエンゴサク/次郎坊延胡索  エゾエンゴサク
共に ケシ科キケマン属 の中で 地下に根茎を作るタイプ

ジロボウエンゴサクは、花付きがまばらで、どちらかといえば青味がちの時が多いかな。(状態によってはもっと赤味勝ち) 私のイメージの中で、一番青い花なのは、エゾエンゴサクです。

                    
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posted by 山桜 at 10:18| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
当たっていたのでしょうか?

いずれにせよ外来植物がはびこる自然界になりましたことだけは間違いないようです
Posted by 玉井人ひろた at 2019年07月11日 21:56
◆玉井人ひろたさんへ
 はい、大正解でした! 
 そして、東京で見たことが無い植物をさらに北にお住いの方がご存知で、驚きました。 御地まで進出しているのでしたら、寒地に順応したことになり、恐るべしです。
Posted by 山桜 at 2019年07月11日 22:47
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