
自然観察ランキング
<2019-07-20 裏高尾 木下沢>
一度草が刈られた後にもう一度草が生えだしたような明るい道端、ナデシコの仲間なのは間違いないのですが、見たことのない花に出会いました。 これは外来種だろうと思い調べてみると、ノハラナデシコという和名が付けられていました。
ヨーロッパ原産、1967年、もう50年以上前に長野県で初めてみつかり、本州〜九州に帰化しているそうですが、今まで気付いたことがありませんでした。 それほど繁殖力が強くないのか、気に入った環境に入り込めていないのか? 一年草なので、条件の合わない場所では生き延びて子孫を残すのはなかなか難しいのかもしれません。 帰化植物が、何でも猛烈に強い繁殖力で在来種を凌駕する訳ではないのですね。

ナデシコの英名のpinkそのままの花色に、霧を吹いたような白い斑点があるのが特徴です。 この写真では、もう落ちてしまっていて残念ですが、淡青紫の葯が着いていると更に素敵です。
未だ蕾があるので、次の開花が見られたら嬉しいな・・・。

ノハラナデシコ 野原撫子 ナデシコ科ナデシコ属
Dianthus armeria L. (海辺のナデシコ)
学名に「海辺の」と付いているのに、海無し県の長野に最初に降り立ったのも、イマイチ広がっていない原因かもしれません。 何だか、広がって欲しいような書き方になっているような? それほど可愛らしいナデシコでした。

人気ブログランキング
【山川・自然観察の最新記事】
私も山桜名を使わせて頂いておりますが、日本人好みの花たちなのでしょうね。
大和撫子こと河原撫子の野生は、子供の頃には未だチラホラ明るい河原などで咲いていましたが、最近は全く見かけなくなりました。
こちらでは、雲仙で見たことがあります^^♪
雲仙にも生えているのですね。 葉や茎、萼などには細毛が生えていましたが、花びらに毛は生えてなかったような・・・蕊がそのように見えたのかもしれませんね。
拡大撮影していますが、花径1pほどの小さなお花でした。