2019年08月19日

ハクサンシャクナゲ/白山石楠花



                      自然観察ランキング


 前の月に瑞牆山でアズマシャクナゲをたっぷり観察した後で、ハクサンシャクナゲとの違いが良く分かりましたので、この機会に、特徴をまとめてみました。 違いにご興味がありましたら、前記事のアズマシャクナゲと比べてみてください。

 ハクサンシャクナゲの花は、アズマシャクナゲより、やや小ぶりで黄緑色の蜜標(虫を蜜腺に招く斑点)が目立ちます。

<2012-08-07 富士山>
DVC00590ハクサンシャクナゲ (443x332).jpg
DVC00589ハクサンシャクナゲ (443x332).jpg
ハクサンシャクナゲ ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属
花期 6−8月
   (アズマシャクナゲより開花やや遅い)
花  白〜淡黄色、淡紅色
   黄緑の蜜標(斑点)が目立つ(大きな特徴の一つ)
   総状花序 5−15個 
   花冠3〜4p 5裂の漏斗状 
   雄しべ 10本 雌しべより短い
    
分布 北海道、本州、四国(剣山、石鎚山の山頂部)、
   朝鮮半島北部
   亜高山〜高山針葉樹林帯
   (アズマシャクナゲより上の標高にも生えるが
   樹高が30p程とずっと低くなる。)

<2019-07-17 北八ヶ岳>
P7172458ハクサンシャクナゲ (443x590).jpg
このように白に近い花でも、この地域では、花びらの真ん中あたりがほんのり淡紅色を帯びて見えるものが多く見られました

P7172396 ハクサンシャクナゲ1128 (443x590).jpg
葉  革質、常緑、互生、枝先では丸く密生
   丸みの楕円 先端に腺突起
   葉の基部は「角ばった丸」「やや湾入もあり」
   (葉柄に直角に近い角度で着くか、やや湾入する)
   葉裏は普通淡褐色薄毛密生
   (アズマシャクナゲのようにスポンジ状ではない)
   (無毛のものは、ケナシハクサンシャクナゲと呼ぶ)
   (富士山は有毛種のみ、福島の吾妻山は無毛種のみ)
   葉身 6−15cm、葉巾 1.5−3p(最大巾は中央)
   葉柄 0.5−2cm
   冬季を中心に両縁が裏に巻き込みことが多い

 葉の縁が裏側に巻き込むのは、冬季の寒さ積雪に耐える為と言われています。 アズマシャクナゲでも、寒さの厳しい地域では巻き込みが見られます。


人気ブログランキング


posted by 山桜 at 11:11| Comment(2) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シャクナゲは気になる花です。
なぜなら福島県の花が「ネモトシャクナゲ」というものだからです。

私たちは通称で「ウアラジロ」という言い方もします
Posted by 玉井人ひろた at 2019年08月19日 20:22
◆玉井人ひろたさんへ
 またしても貴重な情報をありがとうございます。

 ネモトシャクナゲという名前は聞いたことがありましたが、ハクサンシャクナゲの無毛種の八重崎なのですね〜 かなりの貴重種で、福島県の県花だとも知りませんでした。 是非、会いに行きたいものです。

 葉裏の褐色の毛がないので、「ウアラジロ」=「裏白」と呼ばれるのかもしれませんね。
Posted by 山桜 at 2019年08月19日 21:12
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。