2019年08月25日

白谷沢から棒ノ折



                      自然観察ランキング


 山の名前は、麓に住んでいる地域によって表記や呼び方が違うことがあります。 山の向こうとこっちで呼び方が違っていても、昔は何の問題もなかったでしょうし、それぞれの文化は尊重されるべきですし、国境問題や領土問題とは違って、至って緩やかなものです。(地域によって若しかして、根深い食い違いもあるのかもしれませんが…)

 東京都側からは「棒ノ折」と呼ばれる山は、埼玉県側では「棒ノ嶺」と呼ばれており、頂上は埼玉県なのでしょう「棒ノ嶺」の山頂標が立っています。 私は都民ですし、以前書きましたように百軒(本当は百間)茶屋の女将さんに名前の謂れを教わりましたし、昔から呼び慣れているので「棒ノ折」でいきますこと、お許しください。

 さて、降り続いた雨の後で増水してるだろうな・・・と思いつつ、白谷沢から入る棒ノ折の下見に行ってきました。 飯能から乗ったバスの車中、見下ろすと河原が全く無い程に増水した濁流。 名栗湖(有間ダム)こそ静穏な水面でしたが、何処からか流れ込む水の轟音が響いていました。

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有間ダム(名栗湖)

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ニガクサ            コボタンヅルの実

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アカメガシワの実        ヒメヤシャブシの実

 登山口から程なく現れたのは、
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藤垂の滝?

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岩肌を飲み込むように流れる沢の水

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文字通り「ゴルジュ(喉)」に吸い込まれていく激流

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真っ白に噴き出す天狗滝

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足元に気を付け、慎重に沢を渡っていきます。

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跳べる時はリズムよくタッタッタッと渡ってしまう方が楽なことも。
(I会長撮影)

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これで沢歩きともお別れ      権次入(ごんじり)峠

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ヤマジノホトトギス

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棒ノ折(棒ノ嶺)」山頂はガスの中 オオバヤシャブシの実

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山頂広場            東屋で一服

4月に高水側から登った時は真っ白な雪で覆われていた山頂には、ススキが高く伸びていました。
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今年の4月11日の山頂

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マツカゼソウ         苔で覆い尽くされた倒木

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反対側の沢の勢いは、やや大人しいながらも行く手を阻まれる

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清東(せいとう)橋へ下る手前の山葵田に噴き出す滝

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キヨスミイトゴケ       ワサビ

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イワタバコ           フジウツギ


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「ちわき」外観         室内

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お蕎麦               鮎岩魚の釜飯

「あ〜っ!」
という間にI会長のおしゃもじが返り、鮎はご飯の中に消えてしまいました〜残念・・・
(お蕎麦や釜飯は、単品では頼めず、「〇〇膳」という形で供されます。)

 雰囲気良く、お食事も美味しい「ちわき」でゆっくり休憩も出来、後はバスに乗って帰るばかり…と、「ちわき」を出てバス停に向かう間に、突如、滝の様な雨が降り出し、さぁ大変! 

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 バス停にあるのは屋根のあるゴミ集積所だけ。 ザックをゴミ置き場に入れつつ、急いで傘を広げザックカバーを掛け、斜向かいのお家のガレージの軒を借りてバスを待ちましが、バス停にいないのでバスが気付かず通り過ぎてしまわないかと気が気ではありません。 幸い通り雨で、バスが来るころには殆どやみそうになり、バス停に行けたのでヤレヤレでした。

 どうもこのところ、最後の最後で雨に降られます。 まぁ、そういう時期ということなのでしょう。 こんな季節は、本当に油断大敵です。


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posted by 山桜 at 23:21| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 大気が不安定で、降り続く雨に、沢も滝の様ですね?。^;ゞ 急流のように見えますが、岩場を渡るのは怖くありませんか?足腰が鍛えられそう!@@;^^;
 ヤマジノホトトギスを自然界で実際に見られるなんて、本当に植物の宝庫ですね-☆彡
 暫くmixiを開かずにいたら、普通に入れなくなり、別窓から飛んできました^^ お茶の世界で胃を痛め、こちらで一寸一息させて頂きましたm(_ _)m 感謝です💛
Posted by メダカの目 at 2019年08月29日 15:19
◆メダカの目さんへ
 九州北部の集中豪雨、確か高台にお住まいと記憶しますが、ご無事だろうかと按じておりました。 大分のお母様も怖い思いをされたのではないでしょうか? 

 渡渉(沢渡り)の様子が撮れている箇所は未だ大丈夫でしたが、轟轟と流れる音に飲み込まれそうな迫力ある箇所もありました。

 私もMixiは、鎌倉とんぼさんのお元気なつぶやきが読めなくなってから、開ける気持ちになれなくてご無沙汰しています。

 胃を傷める「お茶」の世界・・・何でも究めて進むと厳しいものなのですね。 楽しいお茶の世界を教えて下さった先生が、もうお稽古は再開しないと宣言され、戻る場所がなくなってしまいました。

 今は正に「天地に遊ぶ」の日々となりました。 
Posted by 山桜 at 2019年08月30日 00:07
お久しぶりです。
ご活躍と、素晴らしい写真、羨ましい限りです。
私も自分の人生設計の中では、30代後半頃から山をやる予定だったのですが、足の病気になってしまい、指をくわえるばかりです。ホント、羨ましいです。
気候急変の日々ですので、どうぞお気をつけて。

最後に、お茶が……というのには困りましたね。何か、良い手立てがあるといいのですが。

ではまた
Posted by 多聞 at 2019年09月05日 18:54
◆多聞さんへ
 いつか散歩道の途中でひょっこり多聞さんにお目に掛かれるのでは…と思っている内に、引っ越してしまわれて残念に思っていましたけれど、どこにいらしてもネットでお話できるのに違いはないのでした。

 ここ2か月程、膝の痛みを抱えたまま歩き回っております。 歩き始めが痛いので、家にいるより、ずっと山で歩いていた方が痛くないのです。

 お茶のことは、色々差しさわりがあると行けませんので…(ここで書いてしまい、ご指導を賜ったこともあります) 何はともあれ、心を解放(介抱)するものであって欲しいです。
Posted by 山桜 at 2019年09月06日 15:34
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