山歩きをしていて、春一番に咲くのは大体このウグイスカグラ。 まだ足元に雪が積もっていようが、そこが日だまりであれば、多少寒さに縮こまっていようが花を咲かせます。
北国の少女の赤らんだ頬のような花色には、
「私が春を呼び起こして見せましょう!」
という気概すら感じさせる、頼もしい花。
株元から沢山の幹を叢生させる藪のような樹形がウグイス好みで、中からウグイスがお神楽を奏でる…というのが、雅な名前の由来と言われますが、どうでしょうか? 私は未だ、ウグイスがウグイスカグラの藪から囀っている場面に出くわしたことはありません。 ウグイスが機嫌良く住まうには、ちょっと枝が込み入り過ぎな気がします。
<2021/03/18 追加> ウグイスカグラの大株
<2021/03/19 追加> 大株は満開
遠目には分かりづらいですが、実はこの大株は、今が盛りの満開状態です。
さて、ウグイスカグラで目立つのは、可愛いピンクの花、ぶら下がる赤い実、そして徒長枝の節々につく剣鍔のような奇妙なもの。(残念ながら、その特徴的な姿を撮った写真が意外にも手許にみつからず) 今年やっと、その成長過程を撮ることが出来ました。
私はずっと托葉が変化したものだと思っていましたが、最近、「葉柄基部」との記載を見て、その正体を見たいと芽吹きを待っていたのです。
2021/03/11 徒長枝の1年目 展開した新葉の葉柄基部が、膨らんでいますね。
徒長枝の2年目 葉柄基部が木質化して残存し、その付根から新葉が展開しています。
この葉柄基部が大きく成長して向かい側とくっつくと、綺麗な丸い剣鍔状になるという訳です。 やっと納得出来ました。
成長過程は分かりましたが、一体何故、こんな剣鍔を作るのでしょう? あのような特別な形状をわざわざ作り出すには、理由があるはずです。 無駄なことに栄養を回す余裕はありません。
・葉柄基部が膨らむのは、1年目の徒長枝から伸びる最初の葉柄だけ。
・1年目の芽は、対生の葉のみで枝は生じない。
・2年目に剣鍔の上から伸び出す冬芽は枝となる。
この2年目の枝が実に柔らかで弱々しく、春一番でも吹けば折れてしまいそう。 若しかすると、それを守る為の防風壁でしょうか? それとも雪や雨を受けて水分を根元に誘導する仕組みでしょうか?
試しに剣鍔を取り除いた新芽とそのままの新芽の成長を見守りましょうか…もう伸び出してしまったので、来年かなぁ
綺麗な剣鍔状になっている写真が撮れたら、ここに追加しますね。
<2021/03/18 追加> ウグイスカグラ 剣鍔のようになった葉柄基部

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偶然、私の昨年の誕生日翌日ですね。
教えていただきありがとうございます。
剣鍔の形とはどんなだろうと
思いながら読み進めて見せて
いただけた画像に驚きました。
それと、やはり🌸は、
とても特徴的で珍しい物を
見せていただきました。
何だか楽しくなる姿をしていますよね!
ということは、じゅんぺいさんのお誕生日はホワイト・ディですか? プレゼントを頂くよりもお返しする日になりがちでしょうか^^;
ウグイスカグラは、この辺りには沢山生えていて珍しい物では無いですが、よく観察すると、面白い特徴があり興味深い植物です。そして何より可愛らしい花、そして赤い実が食べられるという魅力的満載な植物です。
間違えました。
3月11日投稿と見誤りました。
3月10日です。
東京大空襲の日です。
翌日が東北の大震災の日です。
沢山の方の命日と同じか前日です。
15日は、母の誕生日です。
106歳かな。
3月10日がお誕生日の友人知人がこれで3名になりました。東京人としては忘れ難い日です。
お母さま、ご長命でいらっしゃいますね。主人の母は、夫と息子2人が先立ち97歳になりました。2人がこの世に居ないことも未だ知らずに・・・。