里のコブシはそろそろ盛りを過ぎて来ましたが、毎年この季節になると、我が家では車窓から見えた白い花がコブシかハクモクレンかと話題になりました。 父や母の大体であやふやな説明を聞きながらも、沢山のコブシとハクモクレンを見て育ってきたので、今は遠目でも見れば分かるようになりました。(笑)
蕾の向き、花の咲き方、花弁の質感、樹形など、違いは色々あるのですが、近くで見ることが出来れば、一番見分けやすいのは、花びら(に見える部分)の枚数と、花の下の葉の有無です。
コブシは、花びら 6枚(+小さな萼片3枚)
ハクモクレンは、花びらに見える部分(花弁+萼片)9枚
これも、コブシは最後は花を開いて咲くので数えやすいのですが、ハクモクレンはチューリップのように上を向いて閉じ気味に咲くので数えづらいのが難点です。 まぁ、花を全開させない方がハクモクレンとも言えますが、気候によっては暑さでだらけることもあるかもしれません。
そうなると、決め手はやはり、花の下側を見るに限ります。
コブシ(辛夷)モクレン科モクレン属
コブシには、このように花の下に葉っぱが1〜2枚開いて付いています。
また、よく観ると、花びらの下に、ごく小さな薄い緑の萼片が3枚付いています。 うっすら紅さした後ろ姿に小葉の簪が可愛いです。
ハクモクレンの場合、この萼片も花弁同様に白く大きく変化したので、花びらが9枚に見える訳です。
コブシは花も終わりの頃には葉が展開し始めますが、ハクモクレンは花の後に葉が展開します。
この他に、日本に自生する仲間は、細めの花びらが12〜30枚と四手(紙垂)のように見えるシデコブシ、日本海側に多いタムシバ(噛柴 葉枝に芳香あり、葉形がクロモジ似で倒卵形ではない)があります。
モクレン、ハクモクレン、その交配種のサラサモクレンは中国原産の外来種です。

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