膝の不調で山笑(やまにこ)会同様、ずっとお休みを頂いていた武蔵野自然観察園に、約一年ぶりで訪れることが出来ました。
あちこち身体の痛みを抱えながらも、理事長が端正こめて育てていらっしゃるヤマシャクヤクが、まるで「おかえりなさい!」とでも言ってくれているように、一番良い状態で花を開いていてくれて感激でした。
ヤマシャクヤク ボタン科 ボタン属
ヤマシャクヤクの大きな花に比べるとピンポン玉程の大きさの花は慎ましやかですが、イチリンソウの花も今を盛りと風に揺れていました。 花びらの裏側がほんのりピンクに染まっているのも奥ゆかしい美しさです。
イチリンソウの群落 キンポウゲ科 イチリンソウ属
桜が散り急ぐ中、同じバラ科のザイフリボクも「日本三大美芽」の一つとも言われる冬芽を、貴婦人の羽毛の襟巻きを見せながら綻び、咲き出していました。 こちらは、後で検索し易いように、別記事にしてアップしますね。
一昨年から土を掘ってはネコ(一輪車)で運んで盛り上げ造っていた山野草の土手、特に昨冬の終わり頃に新しく植え付けた苗たちの様子が、何より気懸りで、土を舐めるように目を皿のようにして確認してきました。
何種類も植えたはずのスミレ類が、ヘビイチゴに侵食されて殆ど姿が見えなくなっていたのがショックでした。 ヘビイチゴの黄色の花とスミレの紫の花が一緒に咲いたら可愛いと思って植えていたのですが、ヘビイチゴが圧倒的に強かったようです。 手入れに通えていれば、こうなる前にコントロールできたものを、可哀想なことをしました。 そんな中、タカオスミレは親株も、こぼれ種からの発芽も確認出来、とても嬉しかったです。
その他、キクザキイチゲや二リンソウはしっかり定着していました。 サクラソウ10株も全部蕾をもたげていて顕在でした。 ヤマエンゴサクは植えた覚えが無いのに綺麗に咲いていたのは、蟻が運んだか土に混じったタネからの発芽でしょう。 同じようにエライオソーム付のタネを散らした筈のスミレやオダマキの仲間も、どこか違う場所で発芽しているかもしれません。
夢中になって手入れをしていたので、肝心の山野草の土手の写真が無くてスミマセン。 またの機会にご紹介しますね。

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