2021年04月28日

ササバギンラン(笹葉銀蘭)

 狭山丘陵のキンランの仲間の中で一番良く見かけるのは、花が目立ち草丈も大きいキンラン、次はキンランよりやや小さいとは言え、手を広げすくっとした草姿のササバギンラン、一番少ないのが一番小さくて回りの草に紛れて見つけにくいギンランです。(本当の個体数ではなく、あくまでも私が見つけた範囲の個体数です。)

 ギンランから掲載して、成程、こちらは「笹葉」だと納得して頂くのが順序なのですが、そのギンランがなかなかみつからず、やっとみつけても良い写真が撮れずで、先にササバギンランを紹介します。

ササバギンラン(笹葉銀蘭)ラン科キンラン属
ササバギンランP4271226.JPG
キンランに勝るとも劣らない堂々たる草丈の立派な個体。葉は名前の通り細長く「笹の葉」似です。

ササバギンランP4281249.JPG
図鑑には「花序の下の苞葉が、花序と同長またはやや長い」と書いてありますが、花序はこの様に咲き進むにつれて伸び上がるので、全ての個体には当てはまらないのでは?と思います。

 「図鑑にこう書いてあるから違う!」と仰る方もいらっしゃいますが、何でも鵜呑みにせず、実際に自分の目で沢山の個体を確かめることが大事だと思います。

ササバギンランP4241181.JPG
ササバギンランP4211072.JPG
このぐらいの咲き始めの頃は、その特徴が大体当てはまります。

ササバギンランP4190982.JPG
薄暗い所に咲いている上に風が収まらず、とうとう花のクローズアップはピントが合いませんでした。しかも、ちょっと変形?エイリアンみたいで怖くなってしまい、ササバギンランに申し訳ないです。

ササバギンランP4281250.JPG
ササバギンランP4271224.JPG
後に紹介するギンランに比べると、距(花を横から見ると顎のような部分)が短いです。蕾の時には殆ど目立ちません。

ササバギンランP4281302.JPG
図鑑の「葉裏、花序や茎などに短毛状の突起がある」を確認したのですが、これのことかな? ギンランとの差がイマイチはっきりせず。

ササバギンランP4211075.JPG
キンラン同様、菌根菌に依存しているので、このように樹木の根に沿ったように並んで生えていることがあります。

 キンランのようにパッと人目を惹かないので、気付かれないことが多いのですが、個体数はキンランに劣らず増えているように思います。そして地味故に気付かれず踏まれてダメージを受けた個多い多いのも気の毒なことです。


人気ブログランキング
posted by 山桜 at 21:44| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]