2021年06月24日

オオムラサキシキブ(大紫式部)

 殆どのムラサキシキブの花が終わり、緑の小さな実を付けた頃、ムラサキシキブより大きめで形はそっくりの白い花を咲かせている木を見つけました。オオムラサキシキブが有ると言うことは聞いていましたが、まさか白い花とは思いませんでした。

オオムラサキシキブ(大紫式部)シソ科(クマツヅラ科から移動)ムラサキシキブ属 2021.06.24
オオムラサキシキブP6242225.JPG
 池の畔の湿地の中に生えていて、木道から手を伸ばしてやっと撮れた写真を拡大しました。この木は白花ですが、色巾がありムラサキシキブ同様のピンクの花もあるそうです。白花で白実なのかどうかは、この後、観察確認して、ご報告しますね。

オオムラサキシキブP6242224.JPG
 花も葉もムラサキシキブより一回り大きく、花序はコムラサキ同様に葉の上に出ていました。

オオムラサキシキブ(左) と ムラサキシキブ(右)の葉
オオムラサキシキブ小P6242274.JPG ムラサキシキブ小P6242227.JPG
大紫式部の葉は10〜20cm、やや厚みと光沢あり。 紫式部の葉は5〜20cm、薄く表面はざらつき艶が無い。

オオムラサキシキブP6242233.JPG
 樹高も空高く見上げる程に伸びていました。

 全てがオオムラサキシキブの特徴に合っていますが、オオムラサキシキブの分布は関東南部〜沖縄の海岸近くとなっており、狭山丘陵に生えているのが果たして自然なのか、植栽なのか分かりません。白花ということもあり、近く又は鳥が運べる範囲に植栽されていたものの実生なのかもしれません。

 それにしても、オオムラサキやらコムラサキやら、蝶や昆虫が好きな人には紛らわしい名前ですね。そういえば、植物でも、クワガタソウの仲間のミヤマクワガタなんて名前もあります。森林インストラクターはどちらも守備範囲なので、説明する時、どちらかはっきりさせないと混乱することがあるかもしれませんね。それも又楽し、ですけれど。


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posted by 山桜 at 21:25| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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