チダケサシ(乳茸刺)ユキノシタ科チダケサシ属 2021.07.12
少し日陰の群落は未だ咲き始めでしたが、こちらの方が沢山株が増えていました。
湿り気のある土が好きなようです。
円錐花序で側枝は斜上するのが特徴です。同じチダケサシ属のアカショウマのように枝垂れずスクッとしています。このように枝がしっかりしているので、収穫した乳茸を刺して持ち帰るのに使われたと言われています。
細いリボンのような花弁は、一つの花に幾つあるのか、写真がピンボケで数えられませんでした。雄しべは10本あるようで、花弁の方が雄しべより長いです。
集合美も良いですが、近づいてみたときの、淡紅色の花弁と淡青紫の葯の色合いが繊細で美しいですね。
この後、花が咲いている内はお目こぼしで残して有りましたが、近くで蕾を膨らませていたコバノギボウシは問答無用で刈り取られてしまいました。花が終わったら、チダケサシもあっという間に刈り取られ、跡形も無くなっていました。
咲くことも出来ずに刈り取られてしまったコバノギボウシの蕾
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ギボウシさん、なんて可哀想なんでしょう!!
刈り取る人たちも、少しでも植物に知識のある人なら…そんなことも言ってられないのでしょうか?
私が漢字表記を書くのは、名前の由来が分かり易いと思うからです。中国名のままや生薬名のままの漢字には誤用もあるので注意しつつです。
同属の赤ショウマは、全体に柔らかに枝垂れる感じで、このようにピンと立ち上がらないことが多いです。どちらかというとアスチルベという名前で流通している園芸種が似た雰囲気です。
実はこのコバギボウシの蕾、チダケサシに近づくときに危うく踏みそうになり、無事に咲いてねと撫でてきたのに、咲くこと無く刈られてしまいました。
最近は草刈りの車でバーッと刈っていくのであっという間です。以前は人が刈っていたので、ちゃんと刈り残してあると、分かってくれてる!と嬉しくなったものですが・・・。