2021年08月05日

チャタンヤラクーサンクー?

 東京オリンピック2020から正式種目になった空手、女子の「形」で惜しくも銀メダルとなった清水希容さんの演武の「形」は「チャタンヤラクーサンクー!」

 形名の発声に度肝を抜かれ、空手の知識がゼロに近い私には何が何やらでいきなり混乱の極みに突入しました。以下、少しばかり調べて書きましたが、間違いがありましたらご教示下さい。

 そもそも「チャタンヤラクーサンクー!」って何語?どういう意味?頭の中は「???」だらけながら、見えない敵に対峙する気迫の演武に圧倒され、全身汗びっしょりになって最後は魂が抜けたように呆然となってしまいました。

 決勝の二人が同じ形でしたので、全く素人の私にも金メダルに輝いたスペインのサンドラ・サンチェスさんの演武の方が、気負いが無く落ち着いていて無駄な動きが無く美しく、畳に吸い付くような滑らかな足運びで勝っていたように見えました。清水さんは動きが機敏であった為か、道着の裾がパタパタとするのが気になり、どこか焦っているように見えてしまいました。見当外れでしたらすみません!

 空手は元は琉球の武道なので、「形」(流派によっては「型」)の名前は、琉球の言葉が用いられているのですね。102種の形の中から自分で選んだものを発声してから演武に入るようです。

 「チャタンヤラクーサンクー」は、漢字で書くと「北谷屋良公相君」で、戦前の空手大家・喜屋武朝徳先生が読谷村に住む北谷屋良(チャタンヤラ)(1740年 – 1812年 )の後裔(北谷屋良利正とも)から公相君(現・北谷屋良の公相君、沖縄の琉球王国を訪れたとされる中国武術家)の型を学んで作り上げたことから「北谷屋良公相君」と名付けられたとのこと。

 その他にも「オヤドマリノパッサイ(親泊の抜塞)」「トマリバッサイ(泊抜塞)」「スーパーリンペイ(壱百零八手)」等々、耳慣れない形名に驚きつつ、空手が琉球の武道発祥ということを改めて学んだ日となりました。

 しかし、仮想の敵とあのような気迫で対峙する姿、試合前後の礼儀正しい所作、多くの外国人に「不思議の国日本」を印象づけたことでしょう。


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posted by 山桜 at 23:31| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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