串刺しになったクジラタケ? タマチョレイタケ科
今は乾燥して固くなっていますが、突き抜かれた頃にはもっと柔らかかったのでしょうね。
それにしても見事に突き刺されています。
オリンピックでフェンシングを見て、あれは元は突き刺していたんだろうなぁなんて思っていたことを思い出したり・・・
タマチョレイタケ科と聞くと、卓球の張本選手の
「チョレイ!」
を思い出したり・・・
まだ、オリンピックの興奮醒めやらずで引きずっております。
傘の裏は白い孔口が並んでいました。
クジラタケの名前の由来は、何処を参照しても「不明」と書いてあります。横から見た姿が鯨に似てないこともないなとは思いましたが、クジラ=鯨では無いかもしれないところが名前の由来の面白いところです。
コナラやクヌギの切り株などに割に普通に生えていて「サルノコシカケみたいな良く見かけるきのこ」くらいの感心しか持ってこなかったのですが、串刺しになった姿に遭遇し名前を調べ、クジラタケなのかな?と興味が湧いてきました。
鯨と言えば、主人の故郷・秋田では、真夏に「茄子貝焼き(なすかやき)」という、鯨の脂の塩漬けを千切りにして茄子を焼き、しょっつる(塩魚汁)で味付けした、茄子に鯨の脂としょっつるが沁みた独特の風味の熱い鍋を汗を流しながら囲む習慣があります。
「夏になったら、やってみっか!」
と主人が無くなる数日前の病床で元気に喋っていた義兄も昨年亡くなり、遠い遠い夏の思い出になってしまいました。
鯨の脂身が今や貴重品で高価なものとなり、東京では手に入れられなくて滅多に食べられなくなりましたが、その昔、鯨は庶民のスタミナ源で今よりずっと身近なものだった名残が、クジラタケの名前に生き残っているのかもしれません。
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