2021.08.20
貯水池の土手は、適湿で風通しの良い明るい野原を好む植物の楽園だったのですが・・・安全と衛生管理の為、仕方ないとはいえ、この光景には信じられない気持で茫然としました。
植生と生き物の棲み処保存の為でしょうか、一斉には刈り取らず、縞模様の虎刈りに時期をずらして計画的に刈っているようです。
2021.07.29
昨日、刈り取られたのは、一番最初に刈り取られて、この写真で少し伸び上がって来ていた部分です。
ワラビ、ツリガネニンジン、ワレモコウ、コバギボウシ、そして、最初に刈り取られる前には、自生かそれとも西洋種か、急な土手の斜面の深い草むらの中で近づけず、未確認のヤマオダマキに似た株もあったのです。
ヤマオダマキ? 2021.04.23
蔓延を危惧していた交雑種のイヌヌマトラノオが旺盛に茂っていたので、その駆除なのかとも思い、通りがかった公園管理事務所の方に伺うと、そのような意図ではないようです。
2番目に刈り取られた場所(今回は刈り残された部分)では、草丈の高い植物がいなくなり、背の低いツルボや、眩しそうに咲き出していました。
ツルボ キジカクシ科ツルボ属
よく観ると、流石に交雑種のイヌヌマトラノオは強くて、しっかり葉を延ばしていました。ツリガネニンジンの葉も見えます。
ツリガネニンジン キキョウ科ツリガネニンジン属
刈られても逞しく再度伸び上がり、背丈は低いものの咲き残っていました。キキョウの仲間ですから、幾らか葉が残っていれば、切り戻しにも耐えるのですね。これは花が白いタイプです。ツリガネニンジンについては、刈られる前に撮った写真でまた後日書きますね。
コマツナギ
こちらも地を這うタイプなので、刈り取りに負けずに頑張り、再び花を咲かせていました。回りの黄緑色の葉が、繁殖力旺盛の困り者交雑種イヌヌマトラノオ、キク科の葉はユウガギクです。
チダケサシ コバギボウシ
橋の下で刈り取りを逃れ、チダケサシがタネを実らせていました。滝の下の群落は全部刈られましたが、こちらでタネが出来ていればセーフでしょうか。コバギボウシも咲いていますね。刈られてた所も根が残っているでしょうから、又来年は咲いてくれると期待しています。
このような土手の草刈りは、お盆やお彼岸前、または稲の収穫前の仕事としての年中行事的な側面もあるように思います。定期的に人間が手入れをしてくれるお蔭で(この場所には入り込んでいませんが)、田畑の畦などでは草刈りの後に咲く彼岸花などは大喜びでしょう。

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たぶん、この草刈り方法は「のり面保護」が目的だと思いますが、全部刈るより難しい気がします。
使用したのは、自走のり面用草刈り機だと見ました。
虎刈りは「法面保護」の為なのですか? 一斉に刈ると法面が弱くなるからでしょうか。以前にウサギを放した人が居て、ウサギは穴を掘って法面を傷めるから捕まえないといけないと聞いたことがあります。
他の場所でこのように刈るのは、トノサマバッタ等の棲処を残すためと聞いたので、そうなのかなと思っていました。
どちらにしても、余り植物のことは考えてくれてないようで寂しいことです。
このような時は事前に担当課にこの種は残して、といえればいいのですが、機械的に機械を動かす下請け業者まかせですから 難しいですね。
でも、こうして草をフォーカスしてアップしてくださり、「貯水池」に行ったときにはもっと注意深くみようと思いました。
ありがとうございました。
殆どの人は池のカイツブリの子育てには興味があっても、土手の植物には目を向けてくれず、草茫々であれば、手入れが悪いとクレームが来るのかもしれません。
手作業で草刈りをしてくださっていた時には、それなりに花の咲いているものは残してくれていたのですが、今回は見事にバリカンで刈ったように何もかも一緒くたでした。