「ああ、また、私が道を譲っても、気にもせずに通り過ぎて行くのだろうな」
と、思っていたら、なんと、
「どうぞ・・・」
と、男の子がさっと道を譲ってくれるではありませんか。
その後も、道に広がってお喋りしながらやってきた女の子達が、無言で一列になって私を通してくれました。
「ありがとう、ありがとう」
そう言いながら、涙がじわっと湧いてきて困りました。
パラリンピックを観て、何かを感じてくれたのでしょうか。それとも先生から障害者への思いやりのお話を伺ったのでしょうか。
電車の中でも、これまでは足を広げ、スマホから目を離さず、身じろぎもせず座っていたような若者が、パッと、それも、はにかむような笑顔で席を譲ってくれました。
パラリンピックのお蔭で、何となく、世の中が優しい空気に包まれていたようです。どうかこの優しさがずっと続きますように。
ラベル:パラリンピック