2021年09月08日

ウスバキトンボ

ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)ウスバキトンボ属 2021.08.30
ウスバキトンボP8303197.JPG

ウスバキトンボP8303199.JPG

 名前の通り、翅が薄くて透き通り、写真では見づらい程です。身体の質も薄く軽いので、飛ぶスピードも速く遠くまで飛翔でき、海も越えるという話しも聞きます。

 環境適応力がとても高いので、世界中で生息が見られ、学校プールでも良く繁殖するので、ここ武蔵野市の観察園のノハラアザミにもやって来ていました。

 写真では見づらくて申し訳ありませんが、前翅と比べて後翅の幅がとても広いのも特徴の一つです。一般的なトンボよりも頭も複眼も大きいのも特徴の一つです。

 赤とんぼ類と異なり、胸に黒色状線がありません。

 トンボは雄雌が番で連なって産卵する姿を良く見ますが、ウスバキトンボはメスが単独で産卵し、水の表面に腹部を打ちつける「打水産卵 (だすいさんらん)」を行います。

 お盆の頃に沢山飛来するので、「精霊トンボ」「盆トンボ」と呼ばれ、ご先祖様が乗っている、または乗り移っているとされ、殺生を禁じる地方もあります。山桜の家では、トンボに限らず、お盆の期間はご先祖様が何にのりうつって帰ってこられるか分からないと言って殺生禁止でした。


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posted by 山桜 at 15:47| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
透明な羽に金色の胴体…不思議な美しさですね!


Posted by きえ at 2021年09月10日 13:08
◆きえさんへ

 沢山飛んでいるし赤とんぼ類いと見過ごされがちなトンボですが、良く見れば「精霊」の名に相応しい儚げな美しさがありますよね。
Posted by 山桜 at 2021年09月10日 18:18
吉野には、雄略天皇を虻から救った蜻蛉にちなんで名付けられた「蜻蛉の滝」があります。
トンボを漢字で書くと、また雰囲気がありますね。
「秋津島」かぁ〜
Posted by 瓜亀仙人 at 2021年09月10日 22:01
◆瓜亀仙人さんへ

 カゲロウも蜻蛉と書きますが、「蜻蛉」と「精霊」の音の響きも似てますね。

 実った稲の上を「秋津」が飛び交う風景が好きです。きっと稲の害虫も捕まえてくれるのでしょうし、何より前にしか飛ばないカッコイイ「勝虫」ですよね。

 トチの実を拾って、縄文土器の事を思い出しました。
Posted by 山桜 at 2021年09月11日 12:37
何かの縁で、母の里は「秋津」と呼ばれる地域なのです。
もうすぐ母の里も稲刈りでしょう。
天皇陵から眺める景色が素晴らしいです。
近くには日本武尊さんの御陵もあります。
もうすぐ秋の彼岸、祖父母の墓参に行かんとあかんなぁ〜
Posted by 瓜亀仙人 at 2021年09月11日 18:45
我が市にも秋津という町がありますが、何でも都からやって来た秋津朝臣さんが、そのまま住み着いたからとか何とか・・・。何か縁が繋がっていたら面白いですね。

奈良の秋も歩いてみたいのです。この膝さえ治れば・・・。
Posted by 山桜 at 2021年09月11日 22:57
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