ツルボ(蔓穂)キジカクシ科ツルボ属 別名 サンダイガサ(参内傘)2021.08.18
日本全土に自生します。園芸種かと思うほど綺麗な花だと思うのですが、余りにもありふれている所為か、気に留めて貰えていないようで気の毒な花です。ツルボ属は英名ではシラー属で、シラー・ペルビアナ(大ツルボ)も仲間です。シラー・カンパニュラータは、以前はシラー属だった名残でシラーが付けられていますが、今はツリガネズイセン属になっています。
2021.09.06
すっかり刈り取られた後のあの土手でタイミング良く開花していました。
ツルボの語源ははっきりしないようで、蔓のように長い花序だから「蔓穂」、連なって沢山咲くので「連ら穂」、球根の皮がツルッと剥けるから「ツル坊」等、諸説あります。ヒガンバナ同様、救荒植物として晒して毒を抜き食用にしていたそうなので、「ツル坊」もアリかもしれません。
2021.08.20
全体の姿。花期には葉がなくなる株もありますが、陽当たりの良い場所ではこのように細長い根生葉が残っています。
別名の参内傘は、お公家さんが参内するときに差し掛けられていた長柄の傘が畳まれているときの形に似ているから。
2021.09.04
花は下から順に咲き登っていきます。
ヤブラン(藪蘭)キジカクシ科ヤブラン属 2021.08.18
同じキジカクシ科のヤブランの花と似ていますが、ヤブランの方がキッチリと固い感じ、ツルボはふわふわっと柔らかな感じです。
2021.08.18
小さな甲虫類や蜂の仲間のレストランになっていました。
球根でも種でも増え、種からは2年ほどで開花するとのことなので、この群生も成程です。庭などに持ち込むと増えて大変なことになるかもしれません。花殻を摘んで種を零さないことですね。
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