2021年10月02日

ナンテンハギ(南天萩)

 秋のマメ科植物シリーズ。今回は、カラスノエンドウ等と同じソラマメ属なのに、羽状複葉でもなく巻きひげも殆ど見られないという異色な存在。名前もその特徴故に、ナンテンハギ(南天萩)、又は、フタバハギ(双葉萩)と呼ばれています。花は総状に多数固まって咲くことが多く、なかなか見応えがあります。

ナンテンハギ(南天萩)別名 フタバハギ(双葉萩)マメ科ソラマメ属 2021.09.27
ナンテンハギP9273755.JPG

ナンテンハギP9273756.JPG

2021.09.17
ナンテンハギP9173579.JPG
後ろ姿も美しく、ラインダンスの踊り子さんのよう?

2021.10.03
ナンテンハギPA033826.JPG
ポツンと一輪咲いていたので横顔のモデルになって貰いました。

2021.09.17
ナンテンハギP9173599.JPG
陽当たりの良い草地に生えます。当地ではお墓周りでも見られました。葉は対生しているように見えますが、小葉2枚で一つの葉となる2枚羽状複葉です。若葉は「小豆菜」「小豆っ葉」と呼ばれる山菜です。

2021.09.27 武蔵野自然観察園
ナンテンハギP9273749.JPG
全体の姿。最初の内は立ち上がりますが、寄りかかれる他の草が無く、自立できなくなると寝てしまいます。この写真を撮った武蔵野自然観察園でも観察することが出来ます。

 いつも花にばかり注目していて、豆果が生ったところを見逃しています。地元で観察出来ている今年こそ、その姿を捉えたいと思っています。

 よく似ている「ミヤマタニワタシ」は、花期が6〜9月、こちらは9〜11月。ミヤマタニワタシは開花後も苞が残り、茎が明確にジグザグを描いています。(ナンテンハギも先の方は多少ジグザクしていますが角度が鈍い。) 托葉の形も違うのですが、私は未確認なので確認出来たらお知らせします。


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posted by 山桜 at 10:53| Comment(4) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花の形状からして、豆科ということがよくわかります。なんとも清楚で可愛い花(^O^)/
豆科は日本では、自然環境によく合っているのですかしら?  多種多様ですね。
Posted by へこきあねさ at 2021年10月07日 09:35
◆へこきあねささんへ

 ふさふさと重なるように咲いて綺麗なのに、草の中に浮くように咲いているので、なかなか人間には注目されませんが、虫たちには人気です。

 マメ科植物は、根粒菌という土壌微生物と共生することにより、空気中の窒素を固定し、栄養として利用できるので、陽当たりさえ良ければ順応性が高いです。
Posted by 山桜 at 2021年10月08日 10:56
花だけ見て、トリカブトと勘違いしてしまいました
Posted by 玉井人ひろた at 2021年10月10日 07:55
◆玉井人ひろたさんへ

 成程、実際は小さな花なので間違えることはないと思いますが、こうして拡大して見ると、色も雰囲気もちょっと似ているかもしれませんね。
Posted by 山桜 at 2021年10月10日 12:34
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