2021年10月24日

赤い新葉はチャンチン(香椿)でした!

 4月に金比羅山ハイクの麓で見かけて正体不明、ハゼノキ?と書いてしまっていた樹木は、中国原産のチャンチン(香椿)だったようです。金比羅山ハイクの記事にも訂正を入れました。

 こちらのイチョウとコラボして印象的なサーモン・ピンクの新葉の色を覚えていらっしゃるでしょうか? 3月下旬〜4月までは赤く、5月には緑になってしまうそうですので、とても良いタイミングで出会えたのですね。

チャンチン(香椿)センダン科チャンチン属 中国原産
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 日本には室町時代には来歴があるそうです。樹高15〜30mにも達するので「クモヤブリ(雲破り」、雷が落ちやすいので「ライデンボク(雷電木)という別名があります。 

 「すっとこどっこい、この唐変木野郎!」
なんて江戸っ子の生きの良い台詞がありますが、この「唐変木」もチャンチンの別名とされます(諸説あり)。 妙にすくっと大きくて、春にはビックリの紅葉を開くという突拍子無さが「唐変木!」なのかもしれません。

 中国では単に「椿」と書けば、このチャンチンを指し、ゴマやネギのような独特の香りがあり、樹皮を薬用に、新葉を食用にしているそうです。若し、薬用植物園などでみかけて、落ち葉などで香りを試せるようでしたらトライしてみてください。

 因みに、ちょっとややこしくなりますが、中国名では、
 
「山茶花」「山茶」=ツバキ
「茶梅」=サザンカ 
「椿」=現在では、このセンダン科の香椿チャンチンのことで、
    かつては空想上の迎春長寿の大木の意味だったそうです。



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posted by 山桜 at 14:49| Comment(8) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
色々ありますね。
しかし、活動的ですね🌿
Posted by じゅんぺい at 2021年10月26日 17:30
すごくややこしいのですね(笑) 美しいピンクの葉。
ライデンボクともいうようですが、、ライデンの葉はその昔いけばなに使ったような。
Posted by きえ at 2021年10月26日 20:49
◆じゅんぺいさん

 わぁ、お懐かしや、ご来遊ありがとうございます(^^)♪

 膝に病を得て暫く休止、やっとそろりそろりと動き出した所です。
Posted by 山桜 at 2021年10月26日 21:31
◆きえさんへ

 漢名と和名の間の混乱は長い歴史があり、投げ出したくなるくらいです。

 最近、このチャンチンの園芸種で「フラミンゴ」という更に新葉の色が美しい物が流通しているようです。

 花の色の邪魔をしないように生け花に使うのは難しそうですね。葉物だけだったら面白い素材かも?
Posted by 山桜 at 2021年10月26日 21:36
ツバキは、元々中国には無かったそうなので「春の山茶花」というような表現もあるようですね
Posted by 玉井人ひろた at 2021年10月28日 17:44
◆玉井人ひろたさんへ

 赤い藪椿は、どうやら日本から伝わったとされていますが、そこは広い中国大陸、中国原産にも黄色い椿「金花茶」など、カメリア属の花は存在します。日本の藪椿に当たる中国名は、海石榴という説もありますね。

 日本の植物にあたる漢名は本当にややこしいです。この部分をすっきりさせようという植物学者が出てこないのが不思議です。学名があるからそれで良しとしてるのでしょうね。
Posted by 山桜 at 2021年10月28日 19:03
後で知りましたが、中国では「ツバキ」は「紅山茶」と書くんですね
Posted by 玉井人ひろた at 2021年10月29日 15:53
◆玉井人ひろたさんへ

 そうですね、赤い花の藪椿は、紅山茶とも書かれるようです。

 海石榴という漢字も海を渡って来て海岸近くで咲く、赤い花や実が石榴のような・・・という意味なら良く特徴を表わしていると思います。
Posted by 山桜 at 2021年10月30日 19:03
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