今日は、すっかり「豆」となった2種、ツルマメ(大豆の原種)とヤブツルアズキ(小豆の原種)を比べて見てみましょう。
ツルマメ(蔓豆)の豆果 マメ科ダイズ属
2021.09.30
2021.10.02
こうしてアップの写真を見たら、普通の枝豆のようですが、豆の鞘の長さは2pほどでミニチュア模型のようです。
2021.11.01
鞘を割って見たところ。豆は長さ2.5〜3.0oほど。
中の豆のアップ。真っ黒に見えましたが、斑模様でした。
今の黒豆(黒大豆)との比較(黒大豆はお茶用に煎ったもの)
ツルマメを観察していた時には、
『昔の人はこんな小さな豆を集めて食べていたのかな』
『今の大豆の大きさにするにはどれ程の年月がかかったのだろう』
などと思っていたのですが、つい先日NHKのBSプレミアムの番組で、縄文土器の窪みに嵌まっていた豆のが空けた孔の大きさをシリコンで象ってみたら、現代の大豆とほぼ同じ大きさだったと知りビックリしました。
おそるべし、縄文人!
ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の豆果
2021,09.30
豆果の鞘の長さは8pほど。
2021.10.02
中の豆の形は今の小豆と同じ様ですが、豆の大きさは4oほど。光の加減で幾らか赤身を帯びているようにも思えます。
アップにして見ると、こちらも斑模様です。
ヤブツルアズキ(左)とツルマメ(右)の豆果の比較
2021.11.01
小豆、大豆、という名前の通り、今では大豆の方が大きいですが、原種をくらべてみると、小豆の方が少し大きいのが意外でした。大豆のポテンシャルの方が大きかったのですね。
本日、趣味の園芸家ことプロの瓜亀仙人さんに豆播きのアドバイスを頂いたので、半分は採り播き、半分は来春に播くことにしました。
さて、来年は自分で育てて遠慮無く収穫出来そうなので、枝豆と小豆の味見が楽しみ・・・なんて、正に取らぬ狸の皮算用ですね。

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昔から小豆も大豆もあったのですね。
それにしても、種が保存されていることに驚きました。
ご成功をお祈りいたします。
どう言ったら良いのか上手く言えませんが、大豆、小豆と言える物は、古の人々の苦労によって改良に改良を重ねて出来た作物の名前。
ツルマメ、ヤブツルアズキは、野にそのまま残って今に至る原種です。人が何も手を加えずとも、生き残る戦術を立派に持っていたと言うことですね。
彼らにとっては、豆が小さくったって生き残れればそれで良かったのですから。
すみません、書き方が悪くて誤解を招いてしまったようですが、ツルマメもヤブツルアズキも決して特別に保存していた種ではなく、今も普通に野原で生き続けている野生種です。
ただ、私が見つけたエリアが都立公園の中なので、おおっぴらに採集は出来ないという訳です。まぁ、私が採集せずとも草刈りで一網打尽になったエリアもあるので、一応救出したとも言えるでしょうか・・・。