ヒヨドリジョウゴは、ここ狭山丘陵に越してきて初めて出会い、余りの可愛さに感激した赤い実を鈴なりにつける蔓植物です。この辺りには、ヒヨドリバナも多く、時々言い間違えて気付かないこともあります(。。;)
ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)ナス科ナス属
古名:保呂之(ホロシ) 別名:ツヅラゴ、チャラコ
2021.09.15
日を受けて煌めく赤い実たちは、ミニトマトのようでもあり、ほおずきの中の丸い実のようでもあり、
2021.09.07
如何にも美味しそうですが、この実も含め全草が有毒です。そんな実をヒヨドリは好むと言うのが名前の由来ですが、他の美味しい実がなっている内は手ではなく嘴をつけません。若しかしたら、渋柿のように完熟すると甘くなるのかも? 怖いけれど、ちょっとくらい舐めてみたい気も・・・しません。いけません!
2021.09.15
2021.09.07
一番上の真っ赤になった実の約一週間前の様子です。
花 2021.07.03
花は白色で喉部分に緑色の斑点があるのがチャームポイント、お洒落ですよね!
葉と蔓 2021.07.03
葉にも蔓にも軟毛が密に生えていて、モフモフした感触です。 葉は上部では卵形、下部では日本朝顔のトンボ葉のような切れ込み(鋸歯)が入ります。
先日、ブログ友の玉井人ひろたさんより、ヒヨドリジョウゴが帯状疱疹に効くというお話を伺い調べてみたところ、
「福島で古くから民間療法 (帯状疱疹・ヘルペス治療)に使用」
「帯状疱疹には全草(果実のついている)の酢漬けを患部にあて包帯などで押さえる」
と言う記述がありました。
中国名:白英
漢方・生薬名:白毛藤
薬効部位:全草・果実
薬効:解熱、解毒、利尿、抗腫瘍作用および、
喉の渇き、帯状疱疹、ヘルペス等の改善
似た同属の植物:
ヤマホロシは、全体にほぼ無毛。花は淡紫色。葉形は上部は卵状被針形で先が尖る、下部は深い切れ込み型。
マルバノホロシは、全体に無毛。花は淡紫色で稀に白色で喉部が淡緑色を帯びる(斑ではない)。葉は狭卵形で先が伸びるが鈍頭。葉に鋸歯がない=丸葉

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ちょっと詳しくやると、わが地域では帯状発疹のことは「ツヅラゴ」と言います。
ですから、ヒヨドリジョウゴも「ツヅラゴの草」という言い方になります。
ちなみに、文章にあったようなやり方を知人に聞き、患部にこれを貼っていたらかぶれて悪化し病院に行く羽目になり、それ以来絶対使わなくなりました(笑)
奈良でイソ(磯)???
こればっかりは馴染まないと思うのですが、環境の変化・適応によるものなのでしょうかね?
ヒヨドリジョウゴ、写真を見ると、やっぱり花も実も葉もナス科ですよね。
帯状疱疹は赤く膨らんだ発疹が連なって行くので「つづらご」と呼ばれたのでしょう。鈴生りのヒヨドリジョウゴもそれを連想させるかもしれません。その上、それに効く?とは不思議な巡り合わせです。
といっても、お母さまには残念ながら効かなかったのですね。発疹が破れていたらお酢が沁みそうで考えただけでもゾクッとしますが、効く人には効くのかしら。神経毒ということで治すというより麻痺させるのかもしれませんが、素人には??です。
最初にイソヒヨドリのことを伺ったのは、長崎のメダカの目さんからで、その頃は海辺の鳥だとばかり思っていました。
その後、高尾山近辺の川で姿を見てびっくり!まぁ、ユリカモメも川伝いにやってくることがありますが、イソヒヨドリは岩の隙間などに営巣するので、意外と住み着けば山や住宅地でも繁殖していけるのかもしれません。何でも食べるというのは強いですよね。
小さいけれど、ナス科(トマトも)だな〜って思いますよね!
可愛くても有毒だと茶花には使えないのでしたか?
千両や万両は茶花にある場合とない場合と……どちらにしても大きな実ものは使わないようですね。
わぁ、調べて下さり、ありがとうございます!
蔓性なので、あしらいが難しそうですが、籠などに合いそうですね。
万両、千両は、名前がわびさびとは遠い感じからでしょうか(^^;)十両、百両辺りなら良さそうかしら?