2021年11月29日

赤と黒 ゴンズイ(権萃)の袋果

 普段は余り目立たない木ですが、実が赤く熟してくると俄然存在感を増して、ここにゴンズイ有り!と際立ちます。

 独特の「赤と黒の2色効果」で鳥の食欲を刺激するいうゴンズイの袋果は、赤い果実が裂けると中の黒光りするタネがぶら下がって見えます。

ゴンズイ(権萃)ミツバウツギ科ゴンズイ属
2021.11.11
ゴンズイPB114486.JPG

ゴンズイPB114494.JPG

ゴンズイPB114496.JPG
大きな羽状複葉の下にぶら下がっているので、葉が散らない内はこのように暗くてなかなか果実を撮りづらいものです。

2021.06.15
ゴンズイP6152165.JPG
まだ若い実の内は葉の上に上向きで広がっていました。
ゴンズイP6152156.JPG

2021.05.10 多分、花だと・・・遠くて良く分かりませんが、白っぽく見えていました。
ゴンズイP5101585.JPG

 ゴンズイの名前は、牧野先生は「樹肌の模様が海の魚のゴンズイの模様に似ているから、魚のゴンズイも木のゴンズイも役に立たないから」と酷い言いようですが、武田久吉先生は「ゴンズイの毒棘が怖れられることと牛王杖(これが転じてゴンズイとも)が害虫鳥避けになることの共通性」を考えられていて、私は今の処、どちらかと言えばこちらの説に共感しています。
 

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posted by 山桜 at 21:31| Comment(6) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ゴンズイという言葉そのものの語源が、諸説あってはっきりしていないようですね
Posted by 玉井人ひろた at 2021年12月01日 08:54
ぼんやりと四国のことを考えていたら、牧野先生のお名前・・・
これは、四国へ行くようにとのお告げかと思ってしまいました。
来年は四国へ!
Posted by 瓜亀仙人 at 2021年12月01日 18:46
◆玉井人ひろたさんへ
 私も随分あちこちの文献を見たりネット検索もしてみたりしましたが、諸説あります状態で混沌としていますね。
Posted by 山桜 at 2021年12月01日 18:47
◆瓜亀仙人さんへ
 そうなんです、ケロが神戸にいる内に四国の牧野植物園に行きたかったのに・・・コロナ憎しです(ToT)

 地引き網にゴンズイが入ったら、漁師さんは触るな!と叫んでポイポイ海へ放り出していましたが、毒針のある胸びれを除けば、なかなか美味しいらしいです。
Posted by 山桜 at 2021年12月01日 18:54
>「赤と黒の二色効果」シリーズに・・・
我が恩師、退職後は西国33札所のお寺で御朱書く書くお仕事をしておられました。
よく私に「赤と黒のブルース・・・・」と話しておられました。
御朱印と言えば、やっぱり四国遍路!
たしか前回、牧野植物園へ行った時、山桜の植物画を見掛けて購入したのですが、お渡しする機会がなく・・・
Posted by 瓜亀仙人 at 2021年12月03日 17:40
◆瓜亀仙人さんへ
 うわ〜「赤と黒」で思い出すことは様々なのですね〜^^♪

 私も大泉学園の牧野記念庭園だったかで山桜のスケッチを見ました!精密で驚くばかり・・・でもあのくらい正確に書かねば、花のつくりも働きも分からないですものね。スケッチは観察の基本だと改めて思い知りました。

 本当に、ちょくちょく関西へ遊びに行く予定だったのに・・・こんな事になるとは、煉獄さんもびっくりの「よもやよもやだ」です。
Posted by 山桜 at 2021年12月04日 14:46
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