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<2021.12.17 画像と青字部分の追記をしました。>
花札の12月の図柄は「桐に鳳凰」ですが、これは中国の言い伝え、

「鳳凰は梧桐にあらざれば栖まず、
竹実にあらざれば食わず」
に因むものです。
「梧桐の枝には12枚の葉がつき、閏年には13枚つく」
という言い伝えもあり、正に12月を締めくくるの相応しい木と言えますが、残念ながら、日本人が呼ぶ「桐(白桐)」と、鳳凰の伝承のある「梧桐(青桐)」は別の植物です。
真っ直ぐに伸びた幹に大きな葉を付ける姿は似ていますけれど、梧桐はアオイ科(旧分類アオギリ科)、桐はキリ科(旧分類ゴマノハグサ科)です。
図柄の葉はキリのような葉を3枚寄せて、下の写真のアオギリの葉に似せていますが、無理があるように思います。中国の書物に出てくる植物を日本にある植物になぞらえ、いつしか混同され同一視されてきた数ある誤用植物の一つです。
さて、またしても前置きが長くてすみません。そのアオギリの実ですが、見てビックリな摩訶不思議な形をしているのに、街路樹や公園に植えられている割りに目を留められることが少なく残念で、是非、ご紹介したいのです。
アオギリ(梧桐)アオイ科アオギリ属 2021.11.11
元は筒型の実が、5つに割れ、その縁に小さな実を着けています。(写真は、三つ拾って寄せたもの)
一単位は、このような舟形の縁に実が付いた形で、初めて見たときには一体どうなっているのか不思議でたまらず家に持ち帰って調べたものでした。
先日の「美し郷」で見かけた舟を押す人々のような石彫を見た時も、この実の形を連想していました。鳳凰の木の実と似た形、何か関連があるような気もして、得意の妄想が膨らみます。
このシワシワの実を煎ると、コーヒーの代用に出来るとか・・・一体幾つ集めれば一杯のアオギリ・コーヒーが飲めるでしょう。
青空に緑から黄色に変化していく大きな黄葉が映えて見事でした。
「坂の上の雲」にも登場していた俳人「河東 碧梧桐」も、この木を愛でていたのでしょうね。

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すみません、画像も載せず不親切でした。先程画像と追記を載せました。
丁寧に青い桐の花まで咲かせてますが、12月であれば花では無く実がこのようになっていますよね。
アオギリって面白い実の付け方なのですね!
同じ植物とも思えないです。
それにしても、新しいことを教えて頂いてばかりです。
隣り合う辺のどちら側に実が着くのか、そこが疑問なので、分かれて散る前の姿を観察したいところが、高い枝に着いていて難しいのです。
アオギリの種子は発芽が難しいとのことで、たしか紙やすりで擦ったような記憶があります。
そう言えば、沢山タネを飛ばしている割りに実生を余り見ないような・・・舟形にタネをつけて飛ばす理由は、発芽適地に到達させる為なのでしょうか。となると風散布のちに水散布?池や川の縁のような水気の多い所に行きたい?
その後、被爆アオギリは発芽して無事に育ちましたか?
そのアオギリを植木鉢で育てていたのですが、親父が何を思ったのか、川に捨ててしまったのです。
そのアオギリが、川の中で育ってしまい・・・
鳳凰が宿るだけあって、流石の生命力ですね!それとも瓜亀仙人さんのお父上の持たれていた不思議なお力でしょうか・・・?