2022年01月16日

粟船山 常楽寺 その1(鎌倉)

 昨年秋、鎌倉の端っこに引っ越したケロの所に遊びに行き、膝痛でも歩いて行けそうなお寺を探して参拝して来ました。

 今年の大河ドラマが「鎌倉殿の13人」ということも忘れてたのですが、このお寺に葬られている方々のお名前を見て、
「あ、そう言えば、来年の大河ドラマは・・・!」
と思いだし、鎌倉に注目が集まるこの時期に、ふいに繋がったご縁にハッとしました。

粟船山(ぞくせんざん)常楽寺(じょうらくじ)
鎌倉常楽寺PB204654.JPG
今は住宅街となった地の奥にひっそりと佇む山門
左手奥に大きく育った棕櫚が、東京より暖かな気候を感じさせます。常緑樹が多い中、未だ黄色い葉を残したイチョウの木が目立ちました。

鎌倉常楽寺PB204646.JPG

鎌倉常楽寺PB204647.JPG
扁額には「建長素堂」の文字もありました。元は密教系でしたが次第に禅宗色を強め、臨済宗(禅宗の一宗)としての創建は建長寺よりも古く、今も臨済宗建長寺派の素として重視されているそうです。

鎌倉常楽寺PB204653.JPG

宗派: 臨済宗建長寺派
本尊: 阿弥陀三尊
創建: 嘉禎三年(1237年)
開基: 北条泰時(やすとき)鎌倉幕府第3代執権
    (第2代執権 北条義時の長男)
開山: 退耕行勇

 泰時は、大河ドラマのキャストで言えば、主人公の北条義時(小栗旬)の長男。鎌倉幕府北条家の中興の祖として、「御成敗式目」を制定したことでも知られていますね。泰時を演じるのは何方になるのか分かりませんが、いずれ登場するのではないでしょうか。

仏殿
鎌倉常楽寺PB204649.JPG

阿弥陀三尊
鎌倉常楽寺PB204659.JPG
中尊 阿弥陀如来、左脇侍 観音菩薩、右脇侍 勢至菩薩 

仏殿の裏手に泰時の墓所があるのですが、初めてで流石に奥まで踏み入る勇気無く、本堂前から手を合せました。

 山号の「粟船山」を見て、ピンと来られた方もいらっしゃると思いますが、「あわふな」=「おおふな」の名前の由来と関係ありそうです。このお寺の前身も「粟船御堂」(北条泰時夫人の母の追善供養の為に建立)だったそうです。

(つづく)


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posted by 山桜 at 12:29| Comment(4) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鎌倉ですかぁ〜 いいですね。
もう何年、鎌倉に行っていないんだろか?
大河ドラマ、楽しみに見ています。
私にとって源氏と言えば、義経!
私のご先祖様が、義経が吉野を追われて多武峰の妙楽寺に匿われた際、出会っていたか、いなかったのか・・・???
それを知りたくって調べています!
Posted by 瓜亀仙人 at 2022年01月17日 17:14
東北では、源家といえば「八幡太郎義家」ですね。
各地に、それにまつわる神社が点在します
Posted by 玉ヰひろた at 2022年01月17日 17:43
◆瓜亀仙人さんへ
 おお、きっと出会っていらっしゃる!と、私のまぁまぁ当たる勘がそう言ってます^^ そんな可能性があること自体、素晴らしいです。
Posted by 山桜 at 2022年01月17日 23:07
◆玉ヰひろたさんへ
 日立市にも八幡太郎が割ったという大岩があり、八幡太郎が藁に包んで持ち歩いた煮豆が納豆の起源という説もあります。
Posted by 山桜 at 2022年01月17日 23:24
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