2022年01月18日

粟船山 常楽寺 その3(鎌倉)

 ブログ上では、山門をくぐって仏殿へと参拝したかのように掲載しましたが、実は、グーグルマップを見て歩いたので、ケロの所から最短の入口である常楽寺の裏手の崖、長い階段を上った先の公園から、『本当にここでいいの?』と恐る恐る坂を下っていったのです。

 何の看板も案内もないまま公園のフェンスの直ぐ裏にいきなり現れたのは、

「木曽塚」木曽義高(源義高)公のお墓
木曽義高墓 鎌倉常楽寺PB204642.JPG
 写真では光って読めませんが「木曽清水冠者義高公之墓」と刻まれています。
 義高公は木曽義仲(源義仲)の嫡男。源頼朝の娘「大姫」の許嫁(という形の人質)として兄妹のように鎌倉の地で仲睦まじく育ちましたが、同族ながら不仲だった頼朝により義仲が討ち取られると、義高暗殺の命が下りました。北条政子により密かに逃された義高でしたが、僅か12歳で逃亡途中の入間河原で命を落としました。

 木曽義高は、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、市川染五郎さんが演じるのだそうです。えっ、12歳なのに!?と思ったら、八代目の染五郎さんだそうで、私の知っている染五郎さんの息子さんなのですね。

さらに崖を下っていくと、

「姫宮塚」
姫宮塚 鎌倉常楽寺PB204643.JPG
北条泰時の娘の墓説と大姫の墓説があります。義高と大姫の悲劇を思えば、大姫のお墓であって欲しいと思ってしまいます。義高が亡くなった10年程後、婚約者を失った哀しみ、病、政略結婚の策謀などに翻弄された大姫もまた17歳前後の若い命を散らしています。

「粟船稲荷」
粟船稲荷 鎌倉常楽寺PB204644.JPG
可愛いお稲荷さんが、幼くして亡くなった義高と悲劇のお姫さまのお墓を守ってくれているようでした。


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posted by 山桜 at 17:08| Comment(0) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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