その特性を生かし、法面保護に使われています。他の草が刈り込まれた後もしぶとく再生し、草丈は低いものの白い穂を無数に上げて、広い堤防斜面で存在感を光らせていました。
チガヤ(茅)イネ科チガヤ属
逆光を帯びれば、宇宙に渦巻く銀河系のように輝き
順光では、ふっと姿を消してしまいます。
風に煽られ、今しも吹き飛ばされんばかり
近づけばふわふわの穂には、綿毛の付いた無数の種子
キラキラキラ・・・1.5p弱程の小さな世界に、こんなにも眩しく美しい神様の意匠が潜んでいました。(種子4o、綿毛1.2oほど)
お別れを惜しむかのように手を繋ぐ種子たち。次の風がくれば散り散りに・・・
ここでは刈られて殆ど残っていませんが、葉があればなかなか渋い草紅葉がみられます。
<2022.01.31追掲載>紅葉している葉の写真が撮れたので追掲載します。
2022.01.27
茅は「かや」と読めば、茅葺き屋根に使われるススキやチガヤの総称。「万葉集」にも「つばな」の名で歌われるように、古から人々に親しまれてきた植物です。「つばな」「ちばな」とはチガヤの若い花序のことで、口に含むと仄かな甘みがあり子供達の楽しみでもあったそうです。
葉は葉先が固く鬼をも刺すということで、ヒイラギ同様、魔除けにも用いられ、根茎は「茅根(ほうこん)」という生薬で、利尿・消炎・止血に用いられ、種子の綿毛もかつては止血に用いられたそうです。
入り込まれて困る場所では厄介な雑草となりますが、四季折々の姿には目を奪われる趣があります。
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のり面保護に使われるとはなんと有用な植物でしょう。それにこの可憐さ。 名前を知るとその植物への敬愛が生まれそうです。
実は「最強雑草」と言われているのですが、私は敢えて「雑」の字を抜いて表記しました。
自分に必要な物邪魔な物は「雑草」と呼んでしまいがちですが、植物からしたら失礼な話しですよね。
「茅」という文字も、ツンツン上向きに伸びる葉が矛のようだからと聞けば、ウマシアシカビヒコジノカミのような眩しい生命力を感じます。
その後に生え育つのが萱です。おっしゃる通り、最強の植物です。
ただ、最強なだけに庭に生えだすと、これほど厄介なのはありません
根っこは丈夫で葉先もチクチク、タネは大量散布・・・お庭や芝生に入り込まれたらえらいことですね。サトウキビに近い仲間との記述もあり、どれくらい甘いのか試してみたいです。