コウヤボウキ(高野箒)キク科コウヤボウキ属 2022.01.26
枯れ木に花が咲いたような冠毛の集まり
昔の耳かきには、こんな綿毛が付いてました。
真上から
横から
段々飛んで行って種子が疎らになると構造が良く分かりますね。
2022.03.05
一つの種子の様子です。
2022.03.06
種子が全部開いて飛び去ると、残って広がった総苞弁もお花の形に見えます。
嘗て、高野山で細い枝を集めて箒を作って居たと言われるその細い枝にも、ポツポツと芽が膨らんで来て、春の兆しが見えています。
2022.03.06
とても小さな冬芽でなかなかピンと合わせが難しいのですが、風のない日に粘ってみました。
冬芽 2022.02.17
モジャモジャ頭の雪男? 綿帽子の小さな妖精? 想像が膨らみます
花 2021.10.24
秋に咲く、十数本の筒状花が集まった花です。一つの筒状花の先が5裂し先がクルリと丸まっています。その真ん中から長い雌しべが伸びているのが見えます。受粉出来れば雌しべの数だけの種子が実り、やがて冠毛を広げて丸く膨み、タンポポの綿毛のように見えるのです。

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日本にだけ特に多いのかどうかは私には分かりませんが、風に吹かれて飛んで行っても、適当に水気があって発芽出来るような場所が、比較的多いということはあるかもしれませんね。
高野とは高野山のことでしょうか?
耳かきを想像しただけで、耳の穴もくすぐったいです!
高野山では、竹のような利益に繋がる植物を植えることが禁じられていたこと、また弘法大師が竹箒に龍を封じ込めていたことから、竹箒を使うことも禁じられていて、代わりに「玉箒」と呼んでコウヤボウキの枝を束ねて使っていたのだそうです。
丁度大きさも耳かきのフワフワと同じくらいなので、どうしても思い浮かべてしまいます。