天狗巣病に弱く、クローンであるが故に一斉に衰弱傾向にある「染井吉野」の後継種とされる「神代曙」。そのかけ声は何年も前から聞こえて来て、毎年記事も書いていますが、どうもそれ程植え広がっていないようです。思ったより「染井吉野」が踏ん張っていて、罹患部分を切り取れば結構生きながらえているのですね。
それより何より、あの春霞を思わせるほんのり薄紅の花色、端正な花型、枝を横に延ばして広がる堂々とした姿、一斉に咲いて潔く散りゆく風情・・・長い間親しんできた「The 桜」の姿を愛してきた人々は、おいそれと他の桜に気持を移せないのでしょう。
代替え種になりえるかどうかは分かりませんが、神代曙は愛らしい優秀な品種だと思います。
神代曙(ジンダイアケボノ)
2022.03.25
試しに、先日アップした染井吉野と並べて比べてみましょう。
どうでしょう・・・私には、染井吉野の方がすっきり洗練された大人、神代曙はふっくら頬を染めた愛らしい少女のように見えます。遠目に見ると更に色合いの違いが明らかです。
全部植え代わるには相当な年月がかかるでしょうし、混在して桜色の濃淡が出るのも多様性の時代に合っているかもしれませんね。
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桜は菌に冒されすいので「桜切る馬鹿」と言われますが、患部は切り取って手当をきちんとした方が良いようですね。ソメイヨシノは未だ生まれて200年程しか経っていないので、不明点も多く「60〜70年寿命説」が優勢でしたが、ちょっと形勢が変わってきたように感じます。
ちなみに、我が家の裏にある神社のソメイヨシノは何お手入れもしていませんが、樹齢は亡き父が子供のころより前から有るので100年ほどになります
今日、我が家の辺りを見たら桜が満開なのに驚きました。
今日一日、花咲じいさん状態・・・???
嬉しい情報をありがとうございます。条件が良ければ、長寿の江戸彼岸の遺伝子をもっているのですから、ずっと長生きするのかもしれませんね。
岩手から、おかえりなさいませ。出掛ける前は蕾だった桜が満開でお出迎えでは、本当に花咲爺さんの気持ですね〜♪