2022年04月12日

吾妻峡・龍崖山・柏木山(その1)

 飯能の川・野山に遊び、「生きてて良かった〜♪」と思わず口にしてしまう程、幸せいっぱい夢うつつで帰宅しました。忘れない内に直ぐにレポを書こうと思いながら、自分で思っていた以上に大量の写真を撮っており(電池切れになった程)取捨選択に疲れ果てて挫折していました。漸く一度には無理と悟ったので、少しずつアップしていくことにします。

 飯能駅北口から国際興業バスで薬局スーパー前の「永田大杉バス停」下車。そのスーパーの手前(バス停から少し戻る)の「吾妻峡」の道標に従って住宅・畑の中を通り、手作りの道標を見て、

吾妻峡・入口道標 2022.04.12
4月龍崖山 吾妻峡へ道標P4127148.JPG

細い階段道を下りていきます。
4月龍崖山 吾妻峡へP4127149.JPG

荒瀧不動明王
4月龍崖山 荒瀧不動小P4127150.JPG 4月龍崖山 荒瀧不動小P4127151.JPG
お不動様に道中の安全を祈願。振り返ると素朴な木の鳥居が素敵。

4月龍崖山 吾妻峡へ小P4127152.JPG 4月龍崖山 吾妻峡へ小P4127153.JPG
「飯能の奥の細道へび出ず」と書かれていました。「でず」なのか「いず」なのか? 大蛇のような根が浮き出ています。

ヤマネコノメソウ(山猫の目草)ユキノシタ科ネコノメソウ属
4月龍崖山ヤマネコノメ小 P4127154.JPG 4月龍崖山ヤマネコノメ小P4127159.JPG
ヤマネコノメがもうすっかりタネになっていました。このくらい伸びると互生が分かり易いですね。

ヤマネコノメのびっしり詰まったタネ  セリバヒエンソウ(芹葉飛燕草)キンポウゲ科
4月龍崖山ヤマネコノメ小P4127158.JPG 4月龍崖山セリバヒエンソウ小P4127160.JPG
こうしてみると「猫の目草」と呼ばれるのが分かりますね。中国原産のセリバヒエンソウは、すっかり2本の野山に帰化してますね。

ヒメウツギ(姫空木)アジサイ科ウツギ属 ドレミファ橋
4月龍崖山ヒメウツギ小P4127162.JPG 4月龍崖山ドレミファ橋P4127161.JPG
ヒメウツギをみつけて階段を下りていくと、これから渡るドレミファ橋が見えてきました。

ドレミファ橋
4月龍崖山ドレミファ橋P4127165.JPG
ドレミファ橋は、沈下橋で水量が多いときは渡れなくなります。今日も流れが強くて、ダメ膝でちょっと心配でしたが、そんな私でも楽々渡ることができましたのでご安心ください。

橋の中程からの吾妻峡
4月龍崖山 吾妻峡P4127168.JPG

こんな素晴らしい風景を独り占め・・・清流の歌姫カジカガエルの声が響き渡り、跡は水の流れ、小鳥の囀り、木々を渡る風の音しか聞こえません。(カジカガエルの声を思い出し追記しました)

4月龍崖山 吾妻峡P4127169.JPG

下下見でなかったら、もう、ここで寝っ転がって、日がな一日過ごしたい気持になりました。暫し風景に溶け込むように休息し、やっと向こう岸に渡ると・・・ニリンソウの大群落が出迎えてくれました。こんなに咲いているとは予想もしておらず、言葉を失いました。

ニリンソウ(二輪草)キンポウゲ科
4月龍崖山ニリンソウP4127386.JPG
この美しさを写し取れない自分が情けない・・・
4月龍崖山ニリンソウP4127172.JPG

タネツケバナ(種漬花)アブラナ科  ナルコスゲ?(鳴子菅)
4月龍崖山タネツケバナ小P4127173.JPG 4月龍崖山ナルコスゲ?小P4127175.JPG

ニリンソウ キンポウゲ科
4月龍崖山ニリンソウP4127176.JPG

ヤマブキ(山吹)バラ科   シャガ(斜干)アヤメ科
4月龍崖山ヤマブキ小P4127179.JPG 4月龍崖山シャガ小P4127180.JPG

マルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)アブラナ科
4月龍崖山マルバコンロンソウ小P4127181.JPG 4月龍崖山マルバコンロンソウ小P4127182.JPG

吾妻峡立ち去り難く、後ろ髪引かれ、何度も振り返りつつ・・・
4月龍崖山 吾妻峡P4127183.JPG

階段をのぼっていくと
4月龍崖山 吾妻峡上りP4127184.JPG

縁日の「スモモ飴」のように輝くキチジョウソウの実 キジカクシ科
4月龍崖山 キチジョウソウ実小P4127185.JPG 4月龍崖山 吾妻峡上り祠小P4127186.JPG
何方を祀っているのか分からない小さな祠にも手を合せ、道中の無事を祈り先へ進みます。

(つづく)


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posted by 山桜 at 20:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この四日間、所要で家を空けていました。
パソコン開いて真っ先にこちらを訪問しました。
処で、不動明王といえば、おそらく真言宗と思わ
れますが、鳥居というのがいいですね。
学生時代に、ある朝、突然思い付きで高尾山へ
低登山?しました。先ず、日暮の里?ボンネット
バスで行き、陣馬高原を経て、高尾山へ。
飯縄大権現と伺っていたので、柏手を打って
いたら、若い坊さんが来て(若いといっても、
当時の私よりは年上です)、「お寺では柏手は
打つものじゃないです。」と諭されて、
「え?ここはお寺ですか!」と驚いた記憶が
蘇りました。
神仏習合ですね。
Posted by tamon at 2022年04月15日 23:22
◆tamonさんへ
 父の祥月命日が近いので娘が帰宅していて、今頃PCを開いたら、嬉しいコメントを拝見して目が覚めました。
 ボンネットバス、懐かしいです。「日暮れの里」とは、今は「夕焼け小焼けの里」と呼ばれている所でしょうか。
 陣馬山〜景信山〜小仏城山〜高尾山は、手頃で歩きやすい縦走路、私も好きな道です。
 高尾山薬王院有喜寺は、真言宗のお寺なのですが、そのなかに飯綱大権現を祀る神社の形で鳥居も潜る本堂があるという、正に明治以前の神仏習合そのままの姿が残っています。明治以降の神仏分離の姿が頭にあると混乱しますよね。私もガイドをして説明しますけれど、理解度興味度の個人差が大きくて、いつも「難しいなぁ・・・どこまで説明すれば良いのかなぁ」と頭が痛いのです。
Posted by 山桜 at 2022年04月17日 00:13
間違えました。「日暮れの里」ではない、「夕焼け
小焼けの里」でした。失礼しました。
「日暮しの里」じゃあ、山の手線の日暮里のこと
ですね、お恥ずかしい。

処で、私も20年以上前に、新入社員とお喋べり
していて「神道って何ですか?」と言われた時の
衝撃を思い出しました。
歴史の教科書に仏教は出ていても、神道はぼかされ
ているからですかね。不幸を感じます。
その意味で、神社仏閣の御朱印集めであれ、観光で
あれ、広がればいいなあと思います。

その時の登山では出発が遅かったので、高尾山
では日没を迎えてしまい、ケーブルも終了。
お坊さんからは宿坊に泊まっていけば、と声かけて
頂きましたが、翌朝1時限目が語学だったので絶対
に休めないと思い、帰ることにしました。
人一倍臆病者の私なので、僅かに知っているお経を
唱えながら暗闇の中震えながら下山しました(笑)。
今となっては好い思い出です。
Posted by tamon at 2022年04月19日 10:27
◆tamonさんへ

 そうでしたか、若しかしたら以前はそのような名前で呼ばれていたのかな?と想像してしまいました。日暮れ、日暮しって好もしい響きで好きなんです。日暮里は知らない人は「にっぽり」とは読めないでしょうね。

 小学校で読み聞かせをしている時、クリスマスのお話は問題ないのに、古事記を読もうとすると、横槍が入ったんですよ・・・おかしな話しです。勿論、私は子供向けの絵本ですが「日本の神話」読みましたよ。

 高尾山の夜は怖いでしょう・・・ムササビに会えたでしょうか?個人的に小天狗さんはムササビなのかなぁと思っています。

 

 
Posted by 山桜 at 2022年04月19日 20:21
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