芽吹き直前の桑畑 9:42
子供の頃には未だ点在していた桑畑、実家の庭にもその名残の桑の木が1本あったのを覚えています。小学校でも紙に産み付けられた卵からお蚕さんを育てていました。飼育栽培係だった私は、裏庭に桑の葉を採りにいったついでに桑の実もご馳走になっていました。
ミツバアケビ アケビ科 9:43 龍崖山登山口 道標 9:44
アケビの花は淡紅紫色ですが、ミツバアケビの花はぐっと濃くてチョコレート色です。(光が強くて色が薄く写っています)その交雑種のゴヨウアケビも私が見た花はほんのり薄いかな?という位のチョコレート色でした。
八耳堂(はちじどう/太子堂) 9:46
一度に八人の言うことを聞き分けられたという聖徳太子(厩戸豊聡耳皇子命/うまやとのとよとみみのみこのみこ)を祀る八耳堂。
モクレン モクレン科 八重桜「関山」 バラ科
コクサギ(小臭木)ミカン科 雄花
今までコクサギをそんなに臭いと思ったことはありませんでしたが、この日は雄花が一斉に咲き誇り、あの独特な苦い青ミカンの皮を爪でひっかいた時のような香りが立ち込めていて『これは確かに名前の通り強烈だわ・・・』『苦い物は身体の中の悪い物を排出するというのは、きっと香りでも効き目があるに違いない』と思い、貴重な機会に胸いっぱいに吸い込んでおきました。さぞかし、心が清められたことと思います。
ヤマエンゴサク(山延胡索)ケシ科
ジロボウエンゴサクの花より少し大きく厚みあり、写真では同じ様な色になってしまいがちですが青味を帯びています。苞葉に切れ込みあり。
ミツバツツジ と 軍太利神社
軍太利神社
ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科
ヤマエンゴサクと似ていますが、こちらの方が華奢で花は赤味を帯びています。苞葉が全縁。
歓迎 道標 10:02
「龍崖山を愛する80人衆」の方々の山を愛し大切にしているお気持ちが伝わる道標が至る所に立っていて、なんと杖の貸し出しまであるのです。
ホウチャクソウ イヌサフラン科 ヤブレガサ キク科
キバナアキギリ(黄花秋桐)シソ科
アカショウマ(赤升麻)ユキノシタ科
9月の企画の本番時には咲いていることでしょう。
第1ロープ坂 分岐10:06
右は第1ロープ坂という急坂、左はゆったりの迂回路。はい、迷わず迂回路を行きました。それはキツい斜面を避けるというよりも、暗くて植生が乏しそうな近道より、明るい沢沿いの森の道をのんびり歩く方がきっと楽しい出会いが多いと思ったから。また洞窟好きの私、「マンガン採掘鉱跡」を是非見たかったのです。
コアジサイ(小紫陽花) チゴユリ(稚児百合)
コアジサイの展開した若葉の間には、もう小さな蕾が見えていました。足元にはチゴユリがポツポツと見えてきました。未だ、咲いていないかなぁと思ったら、
チゴユリ(稚児百合)
朝日を浴びて気持ちよさそうに花開いてくれました。
キッコウハグマ(亀甲白熊)アオイスミレ(葵菫)
大好きなキラキラ光るキッコウハグマの新葉、そして花期が短く既に閉鎖花の蕾しかないアオイスミレですが、アオイスミレを見るとどうしてこんなに嬉しくなるのか自分でも分かりません。きっと何かのご縁がある花なのでしょう。
ゆったり迂回路は、期待通り、新緑萌えいづる気持の良い森でした。
三四郎平 10:11
名前の由来は不明(調べてみます)ですが、正に「平ら」な場所が開けていて、未だ休憩したい程に登ってもいないのに、これは一息入れずにはおられない場所でした。さて、道が下っているけれど大丈夫なのかなぁと地図と睨めっこ・・・下ればまた上りが待っているのでしょうけれど、一人気ままな下下見、まぁ、なるようになれと進みます。
さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが(その2)は、たった30分の間の出来事のレポでした・・・この先どれだけの回数を書けば終われるのか、時間が経てば記憶もあやふやになりそうで我ながら不安。(その1)で、既にカジカガエルの鳴き声のことも忘れていて追記したのですから、困った物です(。。;)
(つづく)

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【山川・自然観察の最新記事】
失礼します。
軍太利神社とのことですが、軍荼利明王を
お祀りするものでしょうから、やはり真言系
でしょうか。
この地域への真言宗の波及に興味を感じますね。
信州では、スーパーに普通にお蚕さんが売っていました。
転勤族なので、スーパーで母が「これ(お蚕さん)どう
するのですか?」と尋ねた処、食べると知ってビックリ!
昔は貴重な蛋白源だったそうです。
吾が家はちょっと、勘弁でした。
桑は、畑の垣根としてもありふれていました。小学校の
帰り道で友と口の回りが赤くなるほど食べましたよ。
みつばつつじ(三つ葉躑躅?)って、色もいいですね、
大きくなるんですね。
鳥居、お社も収められて、ベストショットじゃないですか。
小臭木の一節は傑作、繰返し読む毎にニヤニヤしてしまいます。
ウン、絶対浄められていますよ。
私もその木に出会わないといけません!
よかった〜
これからの季節、緑と花が美しいですからね。
エンゴサク、ケシ科の文字に反応しました。
○○エンゴサク・・・・
昨年6月の利尻・礼文で出会っていたか、いなかったか???
この手のことにコメント下さる方は少ないので、興味をもって頂き嬉しいです。
他の場所でこの事について書いたコメントを下に引っ張ってきました。生藤山とは山梨にある山で沢山の刀が奉納されていました。以前こちらでも記事を書いたような書こうとしただけだったような・・・
生藤山は「軍刀利神社」で日本武尊、龍崖山は「軍太利神社」で加具土命がご祭神。
どちらの神社も恐らく元は、密教の「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」が関係していたと思われますが、例の明治政府の神仏分離で日本の神様の名前に、「軍刀」から軍神、明王の炎から火神へと姿を変えて置き換えられたのでしょうか。
「軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)」は、忿怒の表情で災厄を打ち払うお力を持っていらっしゃるので、このご時世にお参りする機会が持ててよかったです。
参道に強臭のコクサギが沢山生えているのも魔除けに関係があるのかもしれません。
何処の田舎の小学校かと思われるかもしれませんが、東京の杉並区の小学校で蚕を育てていたのです。その為なのか裏庭に桑の木が生えていました。お蚕山が桑の葉をワシワシと食む音を思い出しました。桑の実をとって食べると、オジサンもオバサンも魔法の様に小学生に戻りますねよね(^^;)
ミツバツツジやヤシオツツジは大きく育って、桜と見まごう程になります。今正にこの山では盛りでしたが、段々と朱色のヤマツツジに交代しつつあります。
小臭木は、一度覚えると春夏秋冬なかなか面白い木で一年中観察して楽しめます。葉の着き方、実の形や爆ぜ方、冬芽も何とも言えず美しく、最初臭いと思ったにおいが暫くすると良い香りに変化するし、やはり不思議な力を秘めた木だと思います。
お蔭様で、何やら春になって急速に回復して来ました。どうやら歩いて動かした方が、そして好きなことに熱中していた方が調子が良いようですが、何でもやり過ぎる性質なので、ケロにも言われて、よくよく気を付けてはいます(^^;)
蝦夷延胡索、一番青い空色のエンゴサクですね〜見たら心躍るというより、本当に踊り出して仕舞うほど大好きな花です。
利尻・礼文島、数十年前の台風で行き損ねてそれきりなので、絶対に行きたい島です。
ハイキング関連のブログの方に書いてあった、2019年6月の軍刀利神社参拝を含む生藤山ハイキングのレポを持ってきました。
今年はどうも「ぐんだり様」にご縁がある年のようです。