もうあっという間に10年も前のことになりましたが、ケロと二人で北海道を旅し、知床の観光船に乗りました。事故が起きた知床半島の西、ウトロ側ではなく、東、羅臼側からです。どちらにするか随分迷ったのですが、熊よりも鯨が見たかったのです。
沢山のイルカ、そして間近に鯨のダイブを見て、期待以上の大迫力、大感動の体験、今も忘れられない思い出です。
但し、陸が全く見えなくなり、海の色が深く濃くなって行くにつれ、腕の確かな船長さんに命を預るしかない、若し、ここで過って落ちたら死ぬなと観念もしました。船より大きな鯨が船の下を泳いでいるのを感じて戦慄も覚えました。
どうして前日から漁船も出航を控えていたような悪天候に観光船を出したのでしょう。そして乗る方も、とても楽しみにしていたのでしょうし、船長が大丈夫と言い?出航するとなったら疑わずに乗ってしまうでしょうけれど、何か胸騒ぎがして諦めていたら・・・とも思ってしまいます。
大自然の中で、最後に命を守るのは自分の五感プラス第六感です。危険予知力、回避力を日頃から鍛え研ぎ澄ませたらと願います。
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ラベル:知床観光船
ウトロは、学生生活最後の旅した地、約一週間流氷を眺めながらぼんやりしていました。
GWを控え、やっとそろそろ観光客も戻り始めていた矢先のことで、きちんと安全確保に留意して操業されていた同業の方々もお気の毒です。
私たちが乗った船では最初から救命胴着は着けていましたし、同じ海に出ている船同士の無線連絡も頻繁に行われていました。(鯨などの情報交換が聞こえていたので)
長期滞在ののんびり旅は、学生時代なればこそですよね。私もあちこち行っておいて良かった・・・でも、コロナ禍が収まれば、今の身なら結構自由な旅が出来そう・・・膝も回復して来たので、旅の虫がぞわぞわ動き出しそうです。