2022年04月11日

むさしの自然観察園(4月2週)

 4月の1週は、他の所属グループの研修会の予定があり観察園の当番はお休みでしたが、終日雨で研修会も中止、雨では観察園の外仕事も出来ないので結局お休み。大変遅ればせながら4月2週目の様子となります。

 ソメイヨシノの花吹雪で地面が桜色に染まる中、春の花の女神のような花々が眩しく開花していました。

2022年4月11日(月)閉園日

シラネアオイ(白根葵)キンポウゲ科シラネアオイ属
MSJシラネアオイP4117112.JPG
かつてはシラネアオイ科として独立していました。花色は淡紅色〜青紫まで変異あり。多雪地帯の渓流沿い等で群落を作るので、武蔵野市で栽培するのは苦労します。出来るだけ好きな環境に寄せての試行錯誤です。

ヤマシャクヤク(山芍薬)ボタン科ボタン属
MSJヤマシャクヤクP4117114.JPG
シラネアオイに負けず劣らずの山野草の女王様の風格があります。こちらは東京近郊の山でも自生しますので、気を付けてやれば比較的順応性があります。

アカネスミレ(茜菫)スミレ科
MSJアカネスミレP4117091.JPG
名前の通りの赤味ある花をつけ印象的なスミレです。

ランヨウアオイ(乱葉葵)ウマノスズクサ科カンアオイ属
MSJランヨウアオイ小P4117094.JPG MSJランヨウアオイ小P4117095.JPG
カンアオイに似て、葉の基部が外側に張り出します。

ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)クサノオウ(草の黄)
ケシ科キケマン属、クサノオウ属
MSJジロボウエンゴサク小P4117128.JPG MSJクサノオウ小P4117103.JPG
どちらもこぼれ種で良く増え、手の掛からない山野草の優等生。

ムサシアブミ(武蔵鐙)    ウラシマソウ(浦島草)
サトイモ科テンナンショウ属
MSJムサシアブミ小P4117092.JPG MSJウラシマソウ小P4117096.JPG
面白い形の花をつけるテンナンショウ属の2種。前者は馬具のアブミに似た花、後者は浦島太郎の釣り竿から伸びた釣り糸のような付属体が特徴です。

ヤマブキソウケシ科 と イチリンソウキンポウゲ科
MSJヤマブキソウ イチリンソウP4117110.JPG
どちらもかつては武蔵野の野で普通に見られた野草です。

アリアケスミレ(有明菫) ヤブイチゲ(藪一華)キンポウゲ科
MSJアリアケスミレ小P4117104.JPG MSJヤブイチゲ小P4117101.JPG
スミレの白花でほんのり紫色がかった色合いを有明の空に見立てた名前が素敵です。ヤブイチゲはヨーロッパ原産。

オサバグサ(筬葉草)ケシ科オサバグサ属
MSJオサバグサP4117387.JPG
葉の形が織機の「筬(おさ)」に似ていることからの命名。八ヶ岳の沢沿い等で良く見られます。湿っぽい処に生えているけれど高温多湿は苦手、寒さに強いかと思えば霜には弱い、直射日光もダメと、東京で地植えは難しいと思いますが、理事長のチャレンジです。


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posted by 山桜 at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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