高尾山から戻り少しでも涼しいようにと公園の中を歩いていたら、夕暮れの光の中にネムの大きな木にピンクの花がふわふわと浮かんでいるのが見えました。
ネムノキ(合歓木)マメ科 2022.06.25
思わず近寄ってもう1枚、もう薄暗くてピントが合わず・・・
更に近づいてみました。
葉っぱは既に畳まれ眠っています。
頬紅様のブラシのよう
更に寄ってよく観ると、細い刷毛の束になっています。
萼は小さく目立たず、
その上に伸びている黄緑色で先が5つに裂けているのが花冠(筒状になっている花)、
そこから長く伸び出しているピンクで葯が着いているのがおしべ、
白くて目立たないめしべが数本あるはずです。
この上の写真だと、ピンクの雄しべの中に白いめしべが見えています。
雄しべが役目を終えて萎れてくるとめしべの存在がもっと分かってくるようです。
未だ小さかった蕾 2022.06.09
この状態から花が咲くまで、2週間程掛かったのですね。
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見ているだけで、あの水蜜桃のような、沈丁花のような
芳しい香りが漂ってくるようです^^♪
夕方はそれ程匂わないのに、夜が深まるにつれその花の
香りの質が定まってきますね。
合歓の花は遠くで夢のように儚げに咲いている様を眺める
だけでしたのに、この花に芳醇な香りがあることを教えて
くれたのは、開高健氏「ベトナム戦記」の冒頭の文でした。
それからというもの・・・・・です^^;
わぁ、嬉しい! 合歓の木がメダカの目さんまで呼んで来てくれたのですね〜♪
梅雨が明けてしまって、今日は合歓の木も何だかパサパサとしていて気の毒でした。
夕闇の中でこの香りがしても、合歓の木の香りだと気付く人は少ないかもしれませんね。この時期には、香りの強いクチナシも咲きますし・・・。