2022年07月01日

蛍袋と源氏蛍

 早くも7月、今年も後半に入りました。真夏が早く来てしまい、伴侶のみつかっていない蛍は慌てているかもしれません。

 蛍が飛び交う季節には、蛍袋の花も咲き始めます。一度で良いから、蛍袋の花の中で蛍がぽうっと光るのを見てみたいものです。

ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
ヤマホタルブクロP6179087.JPG

ゲンジボタル(源氏蛍)
ゲンジボタルP6189218.JPG

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、頼朝の落馬が、縁の人に鈴の音によって胸騒ぎがするように伝わる印象的なシーンで描かれていました。不吉な予感に苛まれていた頼朝は「平家の赤」をも怖れていましたが、源氏蛍だからといって「源氏の白」な訳ではなく、やはり黒と赤です。

 それでは名前の由来は何なのでしょう? 

 ゲンジボタルの方が大きく光も強いので、「光源氏」に擬えたという説、源平合戦で勝ったから説など諸説あるようです。

 私は、ゲンジボタルは流れのある河川、ヘイケボタルは田んぼや湿地などに生息しているので、源氏=山育ち、平家=里育ち、そんなイメージも持っていました。ゲンジボタルは昔は「山蛍」「大蛍」とも呼ばれていたそうです。

 
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posted by 山桜 at 20:52| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私は「験師蛍(げんじぼたる)」の説に、乗りたいですね(笑)
Posted by 玉ヰひろた at 2022年07月02日 14:21
◆玉ヰひろたさんへ
 まぁ、音で寄せた後付けかなぁ・・・ヘイケボタルとの対比はどうでしょう。色々考えるのは楽しいですね。
Posted by 山桜 at 2022年07月02日 20:00
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