2022年07月03日

懐かしの浅間嶺(1)


自然観察ランキング

 森林インストラクターに成り立ての新人の頃、初めて班長を務めた懐かしの浅間嶺に戻ってくることが出来ました。先だって5月4日に一人で下下見をした時の記録を載せ損なってました。時間をみつけてアップ出来たら、この約一ヶ月後の様子と比べられるかな・・・。

【実施日】 2022年6月9日(木)
【コース】JR武蔵五日市駅ー(バス)ー払沢の滝入口BS〜時坂峠〜峠の茶屋〜蕎麦処みちこ跡〜浅間嶺展望台〜人里峠〜藤倉分岐〜数馬分岐〜浅間坂「木庵」〜浅間尾根登山口BSー(バス)ーJR武蔵五日市駅
【幹事】つーさん
【写真撮影】(S):S.アキラさん(ご協力ありがとうございます)(Y):山桜

バス下車、お豆腐屋さんの左の坂からスタートです。 水階段(S)
浅間嶺1スタート小1655000680741 (002).jpg 浅間嶺2水階段小1655000680966 (002).jpg

橋から見える滝
浅間嶺 滝P6098785.JPG
払沢の滝とは別の流れですが、水量豊かで澄み切った流れです。

マタタビとミツバウツギ(Y)  タケニグサ(Y)  
浅間嶺マタタビ ミツバウツギ小P6098779.JPG 浅間嶺タケニグサ小P6098780.JPG
マサさんの「ゆっくり歩き隊」早速丁寧な解説開始です。上の方の植物を見た後、足元には未だ初々しいタケニグサの蕾が出て来ていました。

クジャクシダ(Y)       ミツバウツギ(Y)
浅間嶺クジャクシダ小P6098784.JPG 浅間嶺 ミツバウツギsP6028536.JPG

ヒメコウゾ(S)        モミジイチゴ(Y)
浅間嶺 ヒメコウゾ小1655000681446 (002).jpg 浅間嶺 モミジイチゴ小P6028650.JPG
ヒメコウゾの実はもっと熟せば食べられますが、イマイチ後味悪し。陽当たりの良い場所で大きく実ったモミジイチゴは文句なく美味しいです。

サラサウツギ(Y)
浅間嶺 サラサウツギP6028535.JPG
更紗模様の型染めのように縁取りが目立つので「サラサ」の名を貰ったのでしょう。

ユキノシタ(S)
浅間嶺 ユキノシタ小P6098786.JPG 浅間嶺 ユキノシタ小1655000681526 (002).jpg
足元にも崖にもユキノシタの群生が見事でした。上から見ると花ばかりで葉が見えませんでしたが、アキラさん撮影の右の写真を見れば、その全体の姿が良く分かります。

キバナアキギリ(S)     ツルマンネングサ(Y)
浅間嶺 キバナアキギリ小1655457308069 (002).jpg 浅間嶺P6028546.JPG
黄花秋桐は秋に花咲くのですが、葉の形が特徴的なのでそれと分かります。 マンネングサの仲間はどれも黄色い花でよく似ていますが、葉が扁平で蔓が伸びていれば、ツルマンネングサ。 

サワギク(Y)         ニワフジ(Y)
浅間嶺 サワギク小P6098847.JPG 浅間嶺 ニワフジ小P6098848.JPG
サワギクは、繊細な切り込みが入った葉に黄色い小花が集まり、沢沿いを明るく彩ってくれます。ニワフジは岩藤が訛った説があります。

ウツギ(Y)
浅間嶺 ウツギP6098849.JPG
空木の文字通り、枝が中空になっています。姫空木の花もよく似ていますが、花期が一ヶ月程早いので、同時に咲いていることは殆ど無いと思います。空木の葉はざらつきます。

ガクウツギ(S)       ウツギ(S)
浅間嶺13ガクウツギ小1655000697760 (002).jpg 浅間嶺12ウツギ小1655000697682 (002).jpg
小さなガクアジサイの様な花ですが装飾花がふつう3枚、そして「紺照木」の別名もある濃い緑の葉が特徴です。群生した場所の上の道を歩くとふんわり甘い「ハチミツ」のような香りが漂ってきます。ウツギの花を下から覗いて見て下さい。なかなか凝った造りをしていますよ。

アカショウマ(Y)      イボタノキ(S)
浅間嶺アカショウマ小P6098796 (2).JPG 浅間嶺15イボタノキ小1655000697932 (002).jpg
○○升麻の先陣を切って咲き出すのがアカショウマ。緑の森に白い穂が目立ちます。イボタノキは、ライラックの仲間。こちらもほんのり香ります。

ナツミカン?(Y)      時坂峠道標(Y)
浅間嶺 ナツミカン?小P6028548.JPG 浅間嶺 時坂峠道標小P6028551.JPG
大きなミカン科の花が咲いていました。何が成るかタイミングが合えば確かめたいです。

時坂峠看板(S)       時坂峠 石仏(Y)
浅間嶺16看板小1655000698030 (002).jpg 浅間嶺 時坂峠石仏小P6028552 (2).JPG
かつては交通・物流の要として往来が多かったそうです。八王子城から落ち延びた横地監物吉信や、八王子へ落ち延びた松姫様も通ったのかもしれません。

ヤマホタルブクロ(Y)     ミヤマハハソ(Y)     
浅間嶺 ヤマホタルブクロ小P6098794 (3).JPG 浅間嶺ミヤマハハソ小P6098843.JPG
ヤマホタルブクロとホタルブクロの違いは、萼の裂片の間が膨らむか反り返るか。花が咲き進むと、はっきりしなくなることもありますが、蕾の時の萼を見れば間違いありません。

ウリノキ(Y)
浅間嶺 ウリノキ小P6098797.JPG 浅間嶺ウリノキ小P6098844.JPG
ウリノキの花は葉陰で揺れるのでピントが合うと嬉しいです。落ちた花で構造が分かります。

ツタウルシ(S)        ギンバイソウ(S)
浅間嶺18ツタウルシ小1655000698194 (002).jpg 浅間嶺21ギンバイソウ小1655000711077 (002).jpg
危険植物のツタウルシは何度もよく観て覚えてください。葉柄が赤く、3枚の内の下2枚の小葉が左右非対称、上部の木を伝う大きな葉は全縁、下部を這う幼葉には粗い鋸歯があります。ツタのような吸盤はありません。
ギンバイソウは、先が二つに割れた地下足袋のような形が印象的です。この葉から、あの豪華な花が咲くとは想像しづらいですね。

峠の茶屋前(6月2日 下見時)
浅間嶺 峠の茶屋前P6028558.JPG

蕎麦処みちこ(瀬戸沢)跡
浅間嶺 蕎麦処みちこ跡P6028559.JPG
山笑(やまにこ)会の貸し切りでお蕎麦や山菜の天ぷら等を楽しんだこともありました。いつまでも忘れられない懐かしい思い出です。

クリンソウの実(S)     5月4日の下下見時の花(Y)               
浅間嶺19クリンソウ小1655000698259 (002).jpg 浅間嶺 クリンソウsP5048013.JPG

沢沿いの道(S)
浅間嶺22沢沿い1655000711216 (002).jpg
この綺麗な沢の水で「みちこ」さんはお蕎麦を打っていらしたのでしょう。蕎麦粉を挽いていたであろう水車は既に外されていました。

エンレイソウ(S)       カメバヒキオコシ(S)
浅間嶺23エンレイソウ小1655000711318 (002).jpg 浅間嶺20カメバヒキオコシ小1655000698346 (002).jpg 

ヤマアジサイ(S)
浅間嶺24ヤマアジサイ1655000711401 (002).jpg

コンロンソウ(Y)       オオバショウマ(S)
浅間嶺 コンロンソウ?小P6028566 (2).JPG 浅間嶺25オオバショウマ小1655000711446 (002).jpg

チドリノキ(Y)        ミヤマタニソバ(Y)          
浅間嶺 チドリノキ小P6028563.JPG 浅間嶺 ミヤマタニソバ小P6028564 (2).JPG

稜線に出た所からの景色(6月2日 下見時)
浅間嶺 景色P6028569.JPG

浅間嶺 景色P6028570.JPG

キーウィ(Y)       ナワシロイチゴ(Y)
浅間嶺キーウィ小P6098798 (2).JPG 浅間嶺 ナワシロイチゴ小P6098801.JPG

立ちこめ始めたガスの中を行く
浅間嶺ガスの中を行くP6098799.JPG

浅間嶺(903m)山頂標(S)  マルバウツギ(S)
浅間嶺26山標小1655000711509 (002).jpg 浅間嶺28マルバウツギ小1655000711619 (002).jpg
山頂標はありますが、ここは「展望台」。本当の山頂は少し離れた所で浅間神社の祠があります。「浅間」=「火山」=「富士山」で、富士山の遙拝神社があるので「浅間嶺」と呼ばれています。この日は残念乍ら富士山は拝めず、奥多摩の山々は、雲の下から少し顔を覗かせてくれました。覗き穴から見える大岳山、御前山の写真は、後で探してきますね。

探してきました! 
浅間嶺 覗き穴P5047985.JPG 浅間嶺 覗き穴 P6028591.JPG 
左・大岳山(2022.05.049、右・御前山(2022.06.02) だったかな?

展望広場からの風景(S)
浅間嶺31風景1655000723081 (002).jpg

キヌタソウ(S)       コゴメウツギ(S)
浅間嶺29キヌタソウ1655000711667 (002).jpg 浅間嶺30コゴメウツギ小1655000711742 (3).jpg

(つづく)

 
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ラベル:奥多摩 浅間嶺
posted by 山桜 at 23:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本当に豊かな自然が広がっていて、
思いっきり深呼吸したくなりました。

まだ見たことのない、名前も初めて聞くような
植物もあり、懐かしい草花も…とても癒されました。
更紗宇津木の見事なこと@@ そのまま着物の柄になりますね?。^;

山桜さんの案内で、一度歩いてみたいです。
Posted by メダカの目 at 2022年07月04日 23:50
◆メダカの目さんへ

 こうして山に戻れる日が来るとは、夢のようです。未だ全快とは言えず、特に下りでの痛みがありますが、ビッコ引きつつも歩いて筋肉を取り戻そうとしています。
 
 縁取りのある花の色合いを見て「更紗」と名付けた方のセンスに拍手したいです。

 ご一緒出来る機会が巡ってきたら嬉しいです♪
Posted by 山桜 at 2022年07月05日 11:21
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